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ウルトラマンの着ぐるみの中で
前回、私が「明るい北朝鮮」と呼ばれていたというお話をしました。
ただ、私も最初から「明るい北朝鮮」だったわけではありません。管理職になり、部下をマネジメントする責任を負うようになったことで、「明るく頼れる上司」を演じ続けなければならなくなったのです。
そこに至るまでには、痛みを伴うステップがありました。
外資系広告代理店の営業部門にいた私は、32歳でマネージャーに抜擢されました。平均より7,8年早い昇進でした。
ところが、です。
慣れないなかで必死にマネージャーとして働き続けた1年目の私の査定は「±0」。
それまでずっと「+2」を重ねてきた私は、強いショックを受けました。しかも、面談の際に、上司は「本当はマイナス1か2を付けたいところ。でもそうすると君の今後のキャリアに響くから、下駄を履かせたんだ」と……。マイナス査定となった理由については「気分にムラがあり、部下が振り回されているから」とのことでした。
上司からは、私の昇格の背景を説明され、「能力は不十分だったけれど、部署の組織図上どうしても新しいマネージャーが必要だという理由での抜擢だったので、今は致し方ない。でも来年はこれでは困る」ともいわれました。
当時の私のメインの仕事は、営業部門の直属の部下数名のほかに、マーケティング、クリエイター、プロモーション部門など、異なるセクションに所属する7~8人のプロフェッショナルをチームとしてまとめ、お得意先の広告作品を作り上げてメディアに露出するまでの全プロセス・広告の効果・人・お金を管理することでした。
チームメンバーは、それぞれプライドが高いだけでなく、ほとんど年上の男性ばかり。リーダーの私は、そのチームに対してはっきりと指示を出し、全体を統率することができていなかったのです。
そんな私の現状を理解した上で、その上司は事態を打開するためのアドバイスを与えてくれました。
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