"話しやすい存在"になるためのスキル
とまあ、こんな「何だこりゃ?」なタイトルで小噺をば。
他者から見た僕への評価は、「いろいろ話せる人」らしい。
いわく、何でも僕は「聞き上手」らしい。
個人的には、そうなりたいがために十数年工夫と努力を重ねてきた事が実を結んだかたちになり、元営業マンとしては本望である。うふん。
はじめに断っておくが、本来僕は話が苦手です。自分の事を喋るのも相手の話を聞くのも得手としなかったのです。本当です。
そんな自分を変えたくて高校時代から飲み屋さんに通うようになり、店の常連客のひとりとなり、オッサン&オバサン相手にグラス片手に話す特訓をしたのである。
そうこうしているうちに充実した大学生活を経て社会人になり、営業マンとして社会にデビューし、商談と言う名の金に結びつくコミュニケーションスキルに出会った。
まあ、最初は商談が苦手で苦手でしょうがなかった。とは言えいつまでも苦手でいる事も仕事ですから許されないため、それこそ猛特訓したのです。
相槌を打つタイミング、話の流れを遮らず気持ちよく相手に話してもらうためのテンポ作りにリアクションのパターン、発する声のトーンとか、細分化すると「めんどくせーなオイ」の一言で済まされてしまうような諸技術を学びました。
その果てにあったのは、背伸びせずにこやかにトークを行い、相手に気持ちよく話をしてもらえる場を自ら作り上げることの面白さでした。
相手に気持ちよく話してもらうには、まず自分がその人のことを知りたい&興味があるんですと相手さんに理解してもらうこと。
相手の言葉を理解しようと全力を尽くし、分からない事は素直に聞き、「それってこういう事ですよね? 間違ってたら指摘して下さい。お願いしますね」とバックし、「あなたの考え方に僕は深い感銘を受けています。あなたのことがもっと知りたいんです」との心が伝わる言動をする。
それって言い換えれば相手を尊重する事に他ならないんです。限られた対話の中で相手へのリスペクトに裏付けされた、互いの実になり充実した会話の時間を演出することがプロの営業マンの仕事のひとつなんです。
相手への尊敬の念から話を聞かせて欲しいと動き、それが伝わると相手は情報を開示してくれます。開示されたそれを漏らす事なく受け止め理解し、トークバックで理解が深まり「こいつ分かってきてるなー」と相手に思わせ、更に気持ちよくなってもらう。それこそプロの成せる業。
上記のような会話術を学んできました。根底にあるのは相手への優しさです。無駄な時間は一時も過ごさせまい、会話の時間を割いてくれた相手が時間を忘れる程に会話に夢中になれるよう場を作り出し演出し、「こいつと話せて良かった!」と思ってもらうのです。
営業時代に学んだのは、基本は自分より年上の人との会話でした。でも、ここんとこは年下の人との会話も増えてきた。
悩み苦しむ若人の力になれるよう、今は学んできた事をプライベートでも使っています。僕と関わってくれた人の役に立ちたいし、「知り合えて良かった!」と思ってもらう為なら持てる技術は出し惜しみしません。
なーんてね。
会話を通じて、話した相手がより良い毎日を過ごせるなら、苦労して技術を学んできた甲斐があるというものです。
僕とつるんだ人はことごとく明日という日を前向きに向き合えるといいなって気持ちで、僕と関わってくれる人と接してます♪
この駄文を読んで、少しでも読んでくれる誰かの力になれたらいいな。
てな感じで今日はこのへんで。