国家反逆罪と戦った件 その13
初日の夜、大統領との会話も潰えた
私はやることがなく、ベッドに
横たわりながら朝を待つことに
しました。
といっても寝れたわけではなく
それはマッサージ攻撃強が
襲い続けていたからです。
結果、私は午前4時まで
同室の人に襲われるかもとか
考えながらマッサージ攻撃にも
耐え続けましたが
寝落ちする結果となり
無事朝を迎えることに
なりました。
あれ?同室の人は襲ってこないのか?
なぜ無事なんだろう?
朝起きた時に考えたのは
こんなことでした。
そこで私はこちらから話しかける
ことにしました。
4人部屋の内、私の隣にベッドが
ある廊下側の方です。
何と声をかけたのかは忘れましたが
当たり障りの無い内容だったと
思います。
その方の回答も同様に当たり障りの
無いもので、本当にこの人が
襲ってくるのか?と
疑問を抱いたのを記憶しています。
まあ、襲ってくるはずがないのですが。。。
私はそれでも何か必要な
確認があるため
襲うことを躊躇っているのだと
思い込んでおり、心を開く会話を
する気持ちには到底なれなかった
のです。
私はまたしても図太い神経を
フル活用して、こんなことを
考えるようになりました。
襲うには何かが足りない
父母は生きているかもしれない
仮に自殺だったとしても、死ぬことは正解ではない
生きるために必要なことをしよう
こう考えた私は、歯を磨き
朝食を待つことにしました。
朝食もしっかり食べた私は
あることに気がつきました。
自宅にいた時から数えて
3日間、風呂に入っていない。
これは流石に汚い。。。
病院は入浴できる曜日が
決まっており、次に入れるのは
明日の予定でした。
5日目に入浴することが
当面の目標となりました。
病院での生活は退屈極まりない
ものでした。
たまに巡回で看護師さんと
会話する以外、やることが
無いのです。
携帯も取り上げられており
ただただぼーっと過ごすだけ。
そこで私はペンを受付で借り
今までのことと、これからどうするか
整理することにしました。
書き始めた私はA4 の用紙
いっぱいに今後のことを
書き始めたのです。
そもそも、入院することに
なってしまい、会社に退職の
連絡をしていたのですが
その処理が出来なくなっていた
状況だったので
何をいつまでにどうするか
をまとめました。
その後、私が一人暮らしして
いたアパートを引き払う
手続きをどうするかも
まとめた私は
退職後にどうするか
についても書き始めました。
退職を決めていた私ですが
退職後にどうしたいか
全く考えていなかった
(とにかく退職したかった)
ので、やりたいことが
見つからない症候群に
陥っていたのです。
そこで思いついたのが
この出来事を書き物に
してみようという
考えでした。
私は、同じような病気で
苦しんでいる人の
何かの助けになるかもしれない
と思い、本を出版してみようと
本気で考えていました。
今はnoteを教えてもらったので
これに投稿していますが
これを知らなかった当初は
本を出版するためには
何が必要なのか
についても考えていました。
今は流石に出版は考えていません。
内容がぶっ飛びすぎてて
理解されないな、と自覚している
からです。。。
こんなことを書きながら
時間を潰していましたが
これも長続きせず(飽き性)
どうしようか考えた
結果、良い案が思い浮かびました。
それは幻聴様との会話です。
頭の中で念じるだけで成立する
ようにバージョンアップした
これを利用しようと思ったのです。
窓の外を見ると、高校があり
高校生が楽しそうに
下校している風景がそこに
ありました。
頭の中で
「ここで走り出したらウケる」
と念じるとちょうど走り出したり
「首にかけているタオルを回す」
と念じると回し始めたり
偶然なのか、その光景を見て
後付けで念じたのかわかりませんが
そんなことをして遊ぶことに
しました。
ですが、これもすぐに飽きます。
何が言いたいかというと
結局病院なので、やることなんて無く
飽きてしまうのです。
唯一面白かったのは
襲ってくると思っていた同室の方々が
襲ってくることはないと
分かってからでした。
精神病院に入院していますが
私は正常だと思っていた私にとって
周りの方々は独特でした。
◯’zの〇〇という音楽を流せと
他の人に命令口調で言う方が
いました。
その方は携帯を持っていない?
又は持たせてもらえない人で
◯’zの何かを聞きたい場合
同室の他の方に『流せ』と
命令口調で言うのです。
私はその物言いが気に入らないので
無視していましたが、優しい方が
リクエストを流すのです。
そうするとその◯’z好きの
おっさんはご機嫌になるのですが
こんなパターンの時があるのです。
たまに優しい方が他のことをしたい
ので流すのを断った時です。
『◯’zを聞かないのはバカだ』
とそのおっさんが言うのです。
は?お前は◯’zの何やねん
と突っ込みたくなります。
このやりとりは私が退院する日まで
続きました。
私は◯’zが元々好きでも嫌いでも
なかったのですが
退院する頃には私は
◯’zが嫌いになりました。
この続きはまた手が空いた時に
書き記します。
読んでいただいた方、ありがとうございます。