みくのしん生の感想
生きていくじゃないのが良かった。救われた。別に救って欲しい現実も事件もないんだけど、死なないの大事だよねと思った。
30年近く経つと人間のふりをして生きていくのにもやや慣れてきてるけれど、ここ最近はかなり必死に無理やり生きてたから、沼津編とあとがきでじゃばじゃばに泣いた
ほんとにそうなんです。なんとか人間のふりをしてる人間として、ものすごく人間味溢れるみくのしんに同じような思考があるのが嬉しかった。
生きないとな〜と思える本で、買ってよかったし、今のわたしが出会えてよかった!新刊の方で「生はかっこつけれたけど」って言ってて、\かっこよかったよー!/ってレスポンスしました。
沼津編は全体的に邦画っぽくて、映像で見たいと思った。三木聡とか是枝裕和とか。写真もすごくよかったカメラマンは誰!?原駅の写真と森の中の写真がとくにお気に入り。静岡県民として嬉しい限りです。
入院日記もよかった。
わたしは田舎出身だから、東京に10年以上いても大手町の高層オフィスビルまみれとか、日比谷新宿六本木の見下ろした夜景とか、東京タワースカイツリーみたいなザ•東京の風景も、東京がテーマの歌も映画も未だに大好きなんだけど、シティーボーイのみくのしんも同じ感覚なのが嬉しかった。いや、感覚としては多分かなり違うんだろうけど、東京の人が東京を好きなのは嬉しい。ラウンジからの景色に言及してるのが嬉しかったし、想像できて気持ちよかった。
入院を1週間まるまる楽しめる人は生きるのに向きすぎてる。眩しい。あと、みくのしんが誰とでも仲良くなってる姿が羨ましくて好きだから、ラウンジ(照)で居合わせたおじさんたちと話してるエピソードよかったな〜!
みくのしんを追ってると三次元の人間を応援する醍醐味や!って常々思うんだけど、それがギチギチに詰まった最高の本でした!
(三次元の人間を応援する醍醐味→人が作ったキャラクターだったら俺バカハツラツ光属性と卑しいけちんぼと落ち込みやすくてマメなのと料理上手お母さん属性と生徒会長吹奏楽部は融合しないため)
余談
外に移動することになったっぽいみくのしんが、「これ全部みくのしん!?まじ!?」って言って出てきて、「外も!?やったーーーー!イェイイェイ✌️😄✌️」って言ってる間に売り場ごと外に移動してた。壁じゃなくて外ってあるんだ。
黄色のラコステのかわいいやつ着てたんだけど、「この黄色虫くる!」って潰してたの面白かった。
差し入れを貰うと列の人たちに「〇〇いただいちゃいました!!!!」って見せたり、「うれしーーー!やったーーー!!うまそーーー!!」みたいな声が聞こえたりで、次会う機会があったら絶対にわたしも差し入れするぞと思った。