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MCUドラマ「ムーンナイト」ネタバレあらすじ紹介&解説&考察 第一夜

ぷらすです。

今回は、2022年3月30日から放送を開始、5月4日に最終回を迎えたばかりのマーベルドラマ『ムーンナイト』全6話のあらすじを6回に分けてご紹介&解説や考察していこうと思います。

主演はオスカー・アイザック、ヴィラン役をイーサン・ホークという名優二人が演じた、サイコミステリー仕立てのダークヒーロードラマですよ。

画像出展元URL:http://eiga.com

ムーンナイトとは

本作のタイトルでもあるマーベルヒーロー「ムーンナイト」は1975年発行の「Werewolf By Night#32」で初登場し、その後単独コミックが発行されています。

元傭兵の主人公マーク・スペクターは、エジプトで仕事に就いた際に雇い主に騙されて瀕死の重傷を負わされる羽目に。

生死の境を彷徨うマークは古代エジプトの月の神・コンシュの化身「ムーンナイト」として悪人に裁きを下すのと引き換えに、命を助けられるんですね。

ただ、このコンシュは月の神であると同時に復讐の神でもあるので、ムーンナイトの”裁き”とはイコール死刑(殺人)。つまりムーンナイトは、他のマーベルヒーローとは違って殺人も厭わないダークヒーローなのです。

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また本作最大の特徴は、主人公マーク・スペクターが解離性同一障害(多重人格)であり、マークの他に、スティーヴン・グラント、ジェイク・ロックリーという人格を有しているということ。

原作ではマークは元傭兵、スティーブンは社交的な大富豪、ジェイクは気さくな下町のタクシー運転手で、ジェイクの情報収集能力、スティーブンの財力とマークの運動能力&戦闘術で探偵・ヒーロー活動をこなすというDCコミックの「バットマン」的キャラクターなんですが、今回のドラマ版ではマーク=元傭兵なのは原作と同じですが、スティーブンは英国国立博物館のギフトショップで働く冴えない店員で、歴史・エジプト神話・遺跡オタクという設定になってました。

というわけでここからは、ドラマ版「ムーンナイト」のあらすじをネタバレありで1話ずつ語りつつ、物語の謎について解説・考察していこうと思いますので、ドラマ未見の方はご注意ください。

第一話"もうひとりの自分"

ストーリー:ロンドンに住むスティーヴン・グラント(オスカー・アイザック)は、深夜無意識に徘徊してしまう睡眠障害に悩み、いつも足をベルトに巻き付けて寝ているんですね。

温厚な性格だけど孤独で冴えないスティーブンは、勤務先の国立博物館で女性上司にこき使われてますが、エジプト神話や歴史オタクで学芸員顔負けの深い知識をもっているのです。

そんなある日、女性職員から「明日のデートは7時でいい?」と言われますが誘った覚えはなく、動揺したまま眠りについたスティーブンは目覚めると、そこは見知らぬ丘の上。
なぜか手にはスカラベ(コガネムシ)の装飾品を握っていました。

脳内で「マークに体を返せ」と声が聞こえ動揺するスティーブンは、何故か銃を持った兵士に追い回され街の人混みの中へ。

その広場にはカルト教団の教祖アーサー・ハロウ(イーサン・ホーク)が、女神アメミットの力が宿った杖で信者に審判を下していて、不思議な力で老女の命を奪ったハロウにスカラベを返すよう迫られたスティーブンは、自分の意思とは反対にスカラベを持ったまま逃走。

近くに止めてあったバンに乗り込んで山道を走っている途中、記憶が飛ぶと何故かピンチを脱しています。

そして目を覚ますと、何故か3日も立っている事が分かり、違和感を覚えた部屋の中を探ると、隠し棚に貸金庫の鍵と携帯電話が。
スティーブンが携帯の電源を入れると電話が掛かってきて、レイラと名乗る女性の声で「マイク!生きていたの!?」と言われまたまた混乱するスティーブン。
それでも何とか出勤し博物館での仕事を終えると、そこには夢に出た男ハロウが。
ハロウはスティーブンに、スカラベを返すように言い、スカラベの持ち主で女神のアメミットは天秤で人々の魂を計り「悪事を働く前に罪人を罰する」と説明。

その後、ハロウが杖の力で召喚したモンスターに追い回されるスティーブンの頭の中に、「俺と変われ」と語りかけてくる声。

スティーブンが意識を失う(交代する)と同時に変身したムーンナイトは、圧倒的力でハロウのモンスターをボコボコにするのでした。

解説・考察

原作ではマーク・スペクターが主人格として物語が進むんですが、このドラマ版第一話ではもう一つの人格・スティーブンが主人格に。
彼は自分が解離性同一障害とは知らず、自分が知らない場所で目覚める夢遊病者だと思っているんですが、彼が寝ている間、もう一人の人格・マークがコンシューのアバター(化身)として活動していたというわけですね。

この第一話では、終始スティーブン目線でドラマを展開。”信用出来ない語り部”である彼を主人公にすることでサイコミステリー調の物語に仕立て、同時に後の展開への布石や伏線を張っているわけです。

また、スティーブンの設定を原作の社交的な大富豪から、温厚だけど孤独で冴えない男に変更したのは、第一話でムーンナイト=スティーブンというキャラクターに視聴者の共感を誘うためなんでしょうね。

あと、アメコミヒーローといえば、スーツを着て戦うのが一般的だと思いますが、この「ムーンナイト」の場合アメコミヒーローには珍しい“変身“するタイプのヒーローで、そういう意味では日本人には馴染みがあるヒーローと言えるかもしれませんね。

というわけで、MCUドラマ「ムーンナイト」概要と第一話のあらすじと解説・考察でした。次回は第2話のあらすじ、解説や考察を完全ネタバレありでご紹介していきますよ。

ではではー(´∀`)ノシ

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