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家を買う。そして——①

ぷらすです。
私事ですが、

この度、家を買いました。

と言っても地元の外れ、山の中腹にある築30年以上の小さな古い家で、価格もちょっとした軽自動車程度。
それでも今の僕にとっては相当大きな買い物で、不動産屋でお金を支払う時は手が震えてしまいました。
まさか、自分の人生で家を買う日が来るなんて思いもしなかったですしね。

話はちょっと遡って、昨年11月末。
ちくわ【どんぐり】さんの企画「コメントランナーズ60」の『あなたの今年はこれをやった!またはあと一ヶ月、これをやりたい!を教えてください。(両方でも可)』というお題で僕は「残り一ヶ月でやりたい事…というか、やろうとしている事は、まだハッキリとは言えませんが、自分の人生の中で初めてのことなので期待と不安の間を行ったり来たりしてます」と書いていますが、それがこれでした。

色々な不動産情報を見て、今回の家を見つけ、丁度この頃から話が具体的になってきて、果たして自分の判断は正しいのか、この先本当にやっていけるのかと、期待よりも不安のほうが大きくなり、(主に精神的な理由で)この頃からnoteの更新もほぼ出来なくなっていました。

そもそも、なぜ家を買おうと思ったのか

では、なぜ僕が人生も後半に差し掛かった今、家を買おうと思ったのかというと。
「家が欲しい」の前に「再びお店をやりたい」という気持ちが沸きあがってきたからです。
前に何度か書いてますが、僕は以前飲食店をやっていた事があり、その後、他の仕事、親の介護などを経て今は無職。
多少の蓄えもあるにはあるけれど、10年後、20年後の自分を考えると不安しかない。

もしかしたら、死ぬまでこのまま暮らす事も出来るかもしれないけどそうじゃないかもしれないし、このままゆるゆると朽ち果てるくらいなら、思い切ってやりたい事をやってみよう!と。
それが僕にとっては「もう一度お店をやりたい」だったんですね。

で、最初は貸店舗の情報などを探していたんですが、従業員を雇って店舗経営なんてとても自分に出来るとは思えないし、逆に一人でお店をやるとして、人の多い街の店舗でランチ中心のお店はとても手が回らない。っていうかそもそも家賃が高くて続けていけない。と。
お店の経営で(金銭的に)一番大変なのが、人件費と家賃ですからね。

そんな事をうだうだと考えながら店舗を探していましたが、中々条件に合う物件が見つからない。
そんな時、ふと思いついたのが「自宅でお店やれば家賃がかからないのでは?」でした。

で、試しに中古住宅を探してみると、100万円台の家がわりとある。もちろんその多くは古くてリフォーム必須だったり、立地的に旗竿地と呼ばれるような奥まった場所だったり、田舎すぎて上・下水道が通じてない。もしくはトイレが汲み取り式だったり、とてもお店をやれる状況ではなくて「うーん、やっぱ無理なのかな」と思いながら不動産情報を見ていた時見つけたのが、今の家でした。

街からはかなり離れた山の中腹の住宅街にある古くて小さい一軒家。
昔ならとてもお店が出来るような立地ではないけれど、今はSNSなどでの情報発信もできてスマホのマップがあるので、昔と比べて場所的な不利は少ない。
むしろ、街から離れた静かな場所でのんびりできる、隠れ家的な小さなお店。築年数だけで言えば古民家と言えなくもないし、逆に魅力的なのでは?

そして、三角屋根で冬は雪が落ちる関係上、家の両脇に車を数台停められる広めのスペースがあること。
上下水道・ボイラー・ストーブつき・収納も多く、トイレも古い型ながら洗浄機つき便座。
さらに決め手になったのは、11月末まで住人の方がいらっしゃったんですよね。
つまり、雨漏りなど構造的な問題がなく、住もうと思えばリフォームなしで住めると。これが個人的な決め手になりまして。

そんなわけで、お店兼住処となる家を購入するため本格的に動き出したのでした。

続く。

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