ミシシッピニオイガメ
飼う種類は亀
予算は3000円
と決めた俺は改めて、亀コーナーで運命の相手を探し始めた。
予算が決まると選べる種類が絞らてきて
あまり大きくなる種類は飼えないし…
すると
俺は、ほどなくして運命の相手らしき亀を見つけた。
ミシシッピニオイガメ
500円玉サイズのサイズ感と、ミドリガメやクサガメに比べると甲羅も丸っこいフォルムで可愛らしい。
可愛い中にも、甲羅にはキールと呼ばれる筋状の突起があってかっこよさも兼ね備えている。
黒いのも渋いじゃないか。
しかも成長しても13〜15センチと、他の亀に比べて小型種である。
まさに俺が飼うための亀だと確信を持った。
スタッフのお兄さんに飼い方を聞いたら、ミシシッピニオイガメは特別飼育が他の亀に比べて難しいわけではないらしい。
価格は2980円
決めた!
こうして俺の爬虫類ヴァージンはミシシッピニオイガメのニックに捧げられた。
なんでニックかって?
2980円だったから
ニッキュッパ→ニッキュッ→ニック
というわけだ(どういうわけ?)
絵に描いたような衝動買いのため飼育設備もそろえなくてはいけない。
ただしばらくは小さめのプラケに歩きやすいように床材に砂利しいて、陸地があれば良いらしい。
あとは亀を飼うにはライトが必須だそうだ。
紫外線が出るやつと、あっためるやつ。
ただニックは小さいプラケで飼うから、ライトで陸地をあっためてたまに外で日光浴でも良いらしい。
どうやら、ニオイガメというのは水中にいる時間が長くあまりバスキングもしないし、他の亀に比べると紫外線要求量は少なめで大丈夫みたいだ。
ただ亀に紫外線は必須でまったく当てないと病気になるそうだ。
手のかかるやつめ。
まあ500円玉サイズの可愛い命を預かるのだから外でたまに日光浴させるくらい甘んじて受け入れよう。
エサもニックがお店でもらってたヤツを買った。
そしてなんとも言えない高揚感に包まれながら帰宅した。
1匹の小さな命の責任を負うことで、人間とても成長した気になるから不思議だ。
その夜、ニックをずっと眺めながら俺も大人になったなぁなんて感慨にふけっていた。
続く