ルビコン川を渡ってみれば
「おっ、今日はエビチリか~。エビ大きいね。いただきま~す」
「旬ちゃん、どうだったの」
「何が」
「何がって、彼女の感じよ」
「うん、決めたよ。結婚」
(母は、ここで箸を落とす)
「えっ!まだ三回しか逢ってないって言ってたわよね。ご両親は何してるの。ご兄弟は?」
機関銃のように、矢継ぎ早な質問が…
「親のことは、まだ聞いてないな~。彼女の親と結婚するわけじゃないし、彼女とは、三回も会ったし十分だよ。本が好きだって。僕と一緒みたい」
「いやだわ~この子、ちょっと付き合って