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自家製のヨモギ茶とスギナ茶を作ってみた

4年前からやってみたいと思っていたことをようやく実行しました。
庭の野草でお茶作り。ヨモギ茶とスギナ茶。
ヨモギもスギナも庭に元気に生えてきてくれます。
どこかで採取する場合は、採取場所やヨモギの見分け方など気をつけてくださいね。

ヨモギ茶やスギナ茶の作り方と言ってもさまざまで、洗って干すだけの方もいれば、仕上げにフライパンなどで煎る方法もあります。
ヨモギに関しては3〜4月の若い葉を摘むとよく、採取時期が遅れるとアクがどんどん強まるので遅くても5月頃までになるべく若い葉を摘みアク抜きした方が良さそうです。

今回の作り方はあくまでお試しの方法として読んでいただければと思います。
採取した日は2024年5月29日、ヨモギの時期的にはちょっと遅いくらいでした。
(ただしヨモギは4月にも採取したり短く刈り取っていたのでまだまだ新芽ができており、なるべく柔らかくて若い葉を選んで摘みました)

スギナとアク抜き後のヨモギ

作り方

ヨモギ茶の作り方

①ヨモギを摘んで洗う
②アク抜きする
 お鍋にたっぷりのお湯を沸かし 重曹小さじ1ほど(塩でもOK) 塩を入れ、ヨモギを1〜2分ほど茹でてから、水にさらす
③水気を絞りペーパーでよく水分をとってから、野菜を干すネットなどに広げて1週間ほど干す
④乾いたらキッチン用ハサミで適当に切って細かくする

左:1週間ほど干したもの 
右:左をハサミで切ったもの

※今回は干す際に重なっていた部分があり、④のカット後に少しまだ葉が柔らかい箇所があったためネットに広げてもう少しだけ干すことにしました。

さらに数日干した自家製ヨモギ茶


ヨモギのアク抜きは重曹ではなく塩で
ヨモギはビタミンB1やB2が豊富ですが、アク抜きの際に重曹でヨモギを茹でるとビタミンB群を分解してしまうことを教えていただきました。
重曹を入れることでお湯がアルカリ性となりますが、ビタミンBはアルカリ性に弱いそうです。
アク抜きには重曹ではなく、お塩を使った方がよさそうです。


スギナ茶の作り方

①スギナを摘んで洗う(なんとなーくお湯にさっと1秒ほどくぐらせてみました)
②ペーパーで水気をとり、野菜を干すネットなどに広げて1週間ほど干す
③乾いたらキッチン用ハサミで適当に切って細かくする
④フライパンで軽く乾煎りする
⑤ザルなどに重ならないように広げて完全に冷ます

右上:干したもの(左上)を切ったもの
右下:右上を煎ったもの        

スギナは干したものを切っただけでお茶にする方もいるようですが、2〜3分煎ってみるとサラサラ感が増しました。
スギナの青臭さが少し抜ける感じでしょうか。煎る時間はお好みで調整してくださいね。

自家製スギナ茶

保存は空き瓶に乾燥剤と一緒に詰めました。

ヨモギ茶とスギナ茶、このままお茶にしても良いですし、ブレンド茶にしても良さそうです。

私はもともと週に数回 緑茶によもぎ粉をブレンドして飲んでいました。
緑茶は陰の性質で体を冷やし、ヨモギは陽の性質で体を温めるそうです。中医学には詳しくないですがふたつを合わせれば中庸になるのかな〜と思いブレンド。よもぎブレンド茶、おいしいです。

ちなみにスギナは体を冷やす性質があるようなので、陰陽で言えば陰なのかな?
そしてスギナ茶の味は、私は苦手です 笑
とはいえせっかく自家製の野草茶を作ったので、自家製スギナ茶と自家製ヨモギ茶をブレンドして飲んでみました。

ん〜〜、爽やかな野草の味!
(決しておいしいとは言えないけど…まずくはない!)

スギナ茶単体ではなくヨモギ茶とブレンドしたことでまだ飲むことができました。
ヨモギ茶は好きなので、来年はもっと早い時期からお茶用にヨモギを摘んで乾燥させてたくさん作りたいです。


効能と注意点

効能は皆さんお詳しそうなので割愛します。
デトックス!
血液浄化!
ミネラル豊富!
などなど

野草のちから、自然の恵みに感謝です。

ヨモギの注意点

・採取する場合はヨモギの種類に気をつけることや、排気ガスや犬のお散歩コースなどの場所は避けること
・ヨモギは3〜4月ころの新芽や柔らかい若葉を採取すること(事前に刈り取っていれば5月末頃まで若い葉を摘めるかと思います)
・基本的にアク抜きしてから使うこと(遅い時期はアク抜きの方法も変わるので調べてくださいね)
・アレルギー(キク科)のある方は避ける
・妊婦さんは注意
・大量摂取はNG


スギナの注意点

・摂取のし過ぎに気をつけること(お茶なら1日1杯で十分)
・カリウムが豊富なためカリウム制限のある方は注意
・体を冷やすそうなので冷え症の方は注意
・心臓や腎臓に疾患のある方や、ニコチン依存症、妊婦さんや授乳中は禁忌とされる(ニコチン、アルカロイドを含むため)
・長期に大量摂取を避けること(チアミナーゼという酵素によるビタミンB1欠乏症の恐れ)


どんなに効能の優れたものでも、そればかり摂取すると逆に毒にもなり得ます。
依存せず、なんとなく「今日は飲もうかな」と体が求めたときに飲む程度が良さそうに思います。

たばこの葉に混ぜる

スギナ茶の味が苦手なのになぜスギナ茶を作ったのかというと、
目的は「たばこの葉にスギナ茶やヨモギ茶を混ぜる!」です。

私は非喫煙者ですが、家族にタバコを吸う人がいます。
今までは無添加のたばこの葉に、松葉茶を買って混ぜて手巻きタバコにしていました。
ちょうど松葉茶がなくなったので、せっかくならば庭で採取できる野草を活用したいと思い、今回の野草茶作りをチャレンジすることにしたのです。
費用ゼロ円、庭の野草のため農薬などの心配なし、少しの手間と時間はかかりますが干している間もスギナやヨモギの香りに癒やされます。
何でもお金で買うのではなく、身の回りに与えられたものをなるべく活用して生活していきたいと思っています。

さて、無添加のたばこの葉に自家製のヨモギ茶とスギナ茶を混ぜて巻き巻きしたものを作りました。
ヨモギ茶mix、スギナ茶mix、ヨモギ茶&スギナ茶mixの3種類。
家族の感想はいかに。

※ スギナには微量のニコチンが含まれるそうなので、タバコにする場合も大量摂取やニコチン依存症の方はご注意くださいね。

初めてのヨモギ茶とスギナ茶作り、雨の日があっても無事に乾かすことができました。
素敵な野草活用生活を楽しむ方が少しでも増えると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!