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猛暑と犬種と犬連れご飯

コロナも怖いが、今は猛暑との戦いが続いている。

日本はいつからこんなに暑くなったのだろう。
私が幼い頃は自宅にも学校にもクーラーなどなかったし、それでも生きていけた。しかし今はクーラーをつけなかったことや猛暑の中での作業や運動による熱中症で搬送される人が後を絶たず、東京だけで130人が亡くなってるとか。

一歩外に出ただけで汗が吹き出してくるのを全身で感じるこの季節。
当たり前だが犬との生活はより注意が必要だ。

それぞれ快適な環境が異なる犬種

その昔、まだ日本の多くの家で犬が庭先などで繋がれて飼われていた頃、「犬は暑さ寒さに強い。」などとよく耳にした。
そんなことはない。
犬だって人間が快適と感じるところが快適なのだ。
最初に作られた目的や国によっては、より生活環境に注意しなければならない犬種もいる。
寒い地域が原産国の犬は被毛がしっかりしているため、暑さにめっぽう弱い。
逆に暑い地方で作られた犬種は日本の寒さは堪える。
そして最近日本でも流行りのフレンチブルなどに代表される短頭種は、その鼻の短かさから体温調整が上手にできない場合もあるため暑さにはより注意が必要だ。

目的に合わせて人工的に選択交配をされ作り上げられてきた犬種だが、我々人間との生活を続けることで変化していることもある。
基本、犬の換毛期は春と秋の2回だが、一年中快適な環境で過ごすことを繰り返しすことで年中毛が抜けることもあるらしい。
我が家の日本犬たちも年2回の大きな換毛期はあるが、なんとなくいつも抜けているようにも感じる。
そういえば、私が30年前に鞄持ちをしながら弟子入りしていた佐良直美先生の講演会では「寒さに強い我が家にいたアイヌ犬が冬はストーブの前を長時間陣取っていて毛を焦がしていた。」という話をよくしていた。当時まだ外で犬をつないで飼っている人が多く、犬は寒い場所に置いておくべき、とよく言われていたことに反論する実体験話である。

とつぜん江ノ島へ

あまりの暑さで夕方になっても犬を連れて外へ出ることが難しい中、もう少し遅い夕飯前後に散歩へ行くことが増えた。子供たちも夏休みだというのに、コロナの影響でどこへも出かける予定のない我が家はすっかり生活のリズムが崩れている。

先日まだ外がじっとり暑かったが夜6時過ぎに散歩に出た。海方面へ向かうと江ノ島の灯台が見えた。空腹も手伝って「江ノ島まで行っちゃう?」ということに。

自転車のカゴに犬を入れルート134を10分ほど走って江ノ島へ。
島の前に自転車をとめ、歩いて島へ渡ることにした。
夜7時近くの江ノ島はそれほどの人混みもなく、犬の散歩には快適だ。

外に並べてあるベンチに座り普段は食べないイカ焼きやホタテ焼きを食べた。
その後少し散策をし、再びルート134へ戻った。

時刻はすでに8時を過ぎている。
いつもの夏より人が少ない海岸線を自転車で走っていると少し寂しい気持ちになった。お盆の湘南でこれだけ人がいないのはコロナのせいか、それとも時間が遅いせいなのか。

まだ元気な子供達と共に夜遅くまでやっている海沿いのカフェへ吸い込まれた。

滅多に行かない地元の江ノ島で少しの観光気分を味わい、子供も犬も心地よい疲労を感じながら夜中に布団に入った。

しかし夜だったとはいえ人間は汗だくになり、犬はほとんど自転車のカゴで移動していたにもかかわらず息が上がっていた。
夜になっても気温も湿度もあまり下がらない。

今はどんな時間でも犬との外出は細心の注意が必要だ。
人も犬も気をつけながらこの夏を乗り切って欲しい。



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