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犬と一緒に寝ること

その昔、まだパックリーダー論が盛んだったころ、
犬と一緒に寝てはいけない、と言われていた。
飼い主と犬とが同じ高さで寝ると、犬が飼い主を見下す、とか。。。

今となってはびっくりする考え方だが、昔はそれを信じ、守っている人たちがいたのだ。

パック(群れ)のリーダー論を簡単に説明しよう。
犬は群れで生活し、その群れの中には必ずリーダー(メス&オス)がいる。
人間家族と生活をしているペットの犬たちには人間家族が群れとなる。
だから我々人間がリーダーになるべく行動に気をつけなければならない。
犬のリーダーと同じ行動をとらなければならない、と言われていた。
そのリーダー論からすると、愛犬と一緒に寝ると犬は人間のことを同じレベルか下と見て、言うことを聞かなくなる、というのだ。

しかし、本当の自然の群れは群れのリーダー(メスとオス)は常に威張り散らしている訳でもなければ、力で群れの他のメンバーをねじ伏せるなどということはほとんどない。そして無理やり言うことを聞かせるなどということもない。ドンっと構えているのだ。

リーダー論に基づく上下関係や主従関係は、間違えて理解されていたり、犬と人との関係には当てはまらないことが多い。


犬と一緒に寝るのは飼い主の自由

結論から言うと、愛犬と一緒に寝るかどうかは飼い主家族が決めればいい。
一緒に寝たからといって犬が人を見下すとか、飼い主がリーダーになれない、などということは全くない。

そもそも犬は、犬同士と人に対しての行動パターンは異なる。犬だって人が犬と同じではないことくらいわかるのだろう。

犬と一緒に寝るかどうかは、それぞれの家族が決めればいい。

一緒に寝るのを少しだけ我慢して欲しいケース

基本は飼い主の自由に決めてもらっているが、少しだけ我慢してもらっているケースがある。

①  1歳未満の子犬
② 深刻な噛むなどの問題を抱えている場合

①の子犬のケースは理由は二つある。
一つはトイレ問題。トイレトレーニングは1歳までかかるとご説明させていただいている。それぞれのトイレの練習を成功率を維持しながら進めるが、発情期の時に再び失敗をすることが多くある。その時に再びしっかり監督し教えてあげて欲しい。
夜長く一緒に寝るとトイレの失敗をする可能性がある。トイレの失敗は飼い主の監督ミスであるため、飼い主が監督できない時にはカーペットなどでの失敗を防ぐために管理をしなければならない。
1歳頃までは長時間一緒に寝るのは少しだけ我慢して欲しい。お昼寝などの短時間でトイレの管理ができれば問題ない。

もう一つの理由は分離不安の対応がある。
分離不安行動はある意味犬の自然な行動だが、我々人間と生活をしている犬にはひとりぼっちの練習を早期から始め犬の負担を少しでも軽減してあげたい。
練習は最初が肝心。犬を迎えた日から一緒にいて安心させる時間と、犬がひとりで休む練習をバランスよく持てるようにすることが大切だ。
分離不安行動が強くなると犬も飼い主もストレスフルな毎日になってしまう。少しでも軽減できるよう無理なく練習を早めにスタートすると良い。

②は犬と飼い主との間にコミュニケーションのトラブルが起きていると見る。
お互いが伝えたいことがうまく伝えられない状態が問題を複雑にしていることがある。一緒に寝ている時に少し移動して欲しいと伝えると、犬が激しく抵抗して噛み付いてくるなど、深刻な問題が発生してる場合には、プロ指導の元リハビリをしっかり行い、一緒に寝るのも少しだけ我慢すると良い。


一緒に寝るのが夢

「犬と一緒に寝るのが夢だったんです。」

そんな言葉を聴くことは少なくない。
ぜひ一緒に寝て欲しい!


今年も暑かった夏。
寝る前にクーラーのスイッチを入れて、部屋を冷やしておいた。
仕事を全て終え寝室へ入ると、ベッドの主(アタシ)より先に寝ている方が。

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冷え冷えの部屋で気持ちよさそうに寝ている我が家の犬。
このまま朝まで一緒に寝たのは言うまでもない。。。。。







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