【自作キーボード Charybdis Mini】 無限の可能性
自作キーボードCharybdis Miniの続きです。
前回はマイコンを固定するホルダーが完成したところ迄作業ができました。
シングルスイッチ用基板を使う
今回はスイッチの配線に手を付けます。
各スイッチ間の接続を手配線で行うのは、以前に作った4x6版やCorneと同じです。
しかし今回は、いわゆるシングルスイッチ用基板を使用して、配線をまとめると同時に各キースイッチにLEDを実装していきます。
今回使用するシングルスイッチ用基板の名前が「無限の可能性」という名前なのです。
なんかカッコいい名前ですね。
swanmatchさんが、以下のWEBサイトで公開されております。
ありがたい事にガーバーファイルも用意されていますので、利用させていただきました。
JLCPCBで発注しましたが、送料込み5枚で$3.45でした。安いですね。
他のメジャーなシングルスイッチ用基板としてはAmoebaがあります。
配線の整理とLEDの実装
4x6版のCharybdisと違ってMini版はケースの空いた所から内部の配線が丸見えとなるので、これまでのようなズルズルと伸ばすような手配線では見た目がかなり悪くなります。
無限の可能性を使うことで配線の最小化を図りましたが、この副産効果として通常の手配線では難しかったNeoPixel系のLEDを使うことができました。
基板側面を黒塗り
実際の作業ですが、まずは各PCBの側面をマッキーで黒く塗りつぶしていきます。
以前に何かの自作キーボードの製作記事で見かけたので、自分もやってみようと思っていました。引き締まった感じがしますね。
ダイオードとLEDの作業
マトリクスのダイオードと各キーのシリアルLEDをハンダ付けしていきます。
使用するLEDはSK6812MINI-Eとなります。
作業難易度が高いことで定評のあるSK6812MINIと違って、ハンダ付け用の「足」が出ているので比較的作業がしやすいとの評判です。
また温度についてもそれほど神経質にならない作業ができるとの事です。
とは言っても、はんだこての温度は220度に設定して、LEDが高温で壊れないよう気を使いましたが、41個のLEDは果たして全部光るのか心配です。
ダイオード(1N4148)も基板にはんだ付けしていきます。こちらはお馴染みのスルーホール型です。
動作確認
一通りのはんだ付けが終われば、テスタで導通を調べてから、LEDの動作チェックを行います。キースイッチにハンダ付けしてからLEDが動作不良だったら目も当てられないですね。
まずRP2040-zeroにCircuit PythonとKMKをセットし、適当なピンにNeoPixelのLEDを接続して動作させる設定で書き込みします。そして1個1個のLEDが光るかチェックします。
とりあえずロジックレベル変換とかは無視してLEDが動作する(光る)かだけをチェックしました。
キースイッチの数、つまり40個以上の動作チェックはかなり面倒でしたが、1個だけ動作しないLEDがありましたので、チェックして良かったと思います。
最後にキーボード本体に仮置きして、干渉やおさまり具合を確認してみました
前回作成したホルダーも一緒に付けて確かめてみます。
無限の可能性については、最初の仮組の段階である程度は確認していましたが、最終的にLEDやダイオードが付いた状態でどうなるかというのがありますのでチェックします。
(次回へ続く)