スピーカーを手軽に作る3 工作で苦労する
セリアのMDFで苦労する
スピーカー工作の続きです。
前回でフォームコアの調達がうまく行かず、エンクロージャーの材料をMDFに変更しました。
セリアの激安MDFを買ってきて工作を開始したのですが…
MDF木材の性質としては至って普通でした。
が…板の縦横寸法や直角のずれ、直線の歪みが工作の上では無視できないレベルでした。
公称45mmx30mmですが、板を重ねても板ごとに微妙に歪んでます。
「長方形っぽい何か」としか言えません。
たまたま今回の購入だけかもしれないですが。
100円なんだから文句言うなと言われれば、その通りなのですが…
仮組みしても隙間が結構できるのは、お前の工作が下手なだけだろうとの指摘もあるでしよう。
なのでこのMDFが良いとかそうでないとかは言いません。
私は今後買って使うつもりは無いですが。
結局、かなりの時間をカンナ掛けやペーパー掛けに費やしました。
それでも空いた隙間は木工ボンドとパテをてんこ盛りにして埋めて、ようやくエンクロージャーと言える物になりました。
徐々にスピーカーの形が見えてきました。
いろんなフォーラムに出入りして詳しい人なら、何処かで見たこともある形だと思いますが…
ネタを明かす。
「箱」と呼べる程度には形ができました。
今回作るのは
「Mini Karlsonator 0.4X」
というスピーカーです。
DIYAUDIOの掲示板で見かけたときから、いつか作ろうと思っていたのです。
材料で妥協したのが心残りですが。
どんなスピーカーなの?
詳しい内容はリンク先のスレを参照してください。
要はTQWTのエンクロージャーを持ち、フロントバッフル?が「音響レンズ」となっているのが特徴のスピーカーだそうです。
元々はジョン カールソンという人が1950年代辺りに提唱したスピーカーで、それを後世の人が現代のユニットと組み合わせて「Karlsonator」としたらしい。
で、それをちっさくして、素材をフォームコアにしたものがMini…ということらしいのですが…
『karlson type enclosure』で画像検索をすると特徴的な『accoustic lens』のあるスピーカーがたくさん出ます。
変わった素材の理由
フォームコア素材については、カールソンのスピーカーが起源というよりかは、その後のKarlsonator関連のネット上のやり取りで提案された感じです。
フォームコアを使用したエンクロージャーであれば、音的にイイ感じに音の反射が減衰するのだと言われてます。
逆に、木材などの固い材料を使うと、反響が大きくなってボワンボワンした感じになってしまうのだとか。
その場合、対策としては、スピーカーユニット周りのメラミン吸音材を多めにして、且つ音道や箱の正面の蓋の内側に貼るフェルトを増やす必要があるらしい。
今回の作例では、不本意ながらMDFで作成したので、ダイソーで激落ちくんをたくさん買ってきて貼り付けてみました。
(作成途中に写真を撮ったはずなのですが見当たりません...)
それと併せて同時にスピーカーターミナルも付けていきます。
吸音材を貼って配線が終われば、あとはバッフルにスピーカーをねじ止めします。
(次回 完成とインプレ)
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