【A級アンプ Mini Aleph】 電源部分について
A級アンプ製作の続きです。
前回は参照するアンプの回路図を説明しました。
今回はアンプの電源についてです。
アンプの電源を考える
A級アンプ = 電力消費と放熱ですね。
電気を湯水の如く消費して半分以上が熱に変わります。
常に電流をジャブジャブと流して、トランジスタが一番美味しい状態で信号を増幅できるようにしているわけです。
趣味娯楽のために無駄にエネルギーを浪費する背徳感と、そこまでして得られる音質の満足感が混在する、贅沢な存在です。
なので、アンプが必要とする電力に対して、余裕を持った容量のトランスを用意する必要があります。
基本構成
最終的に以下のような構成になりました。
トランスの仕様は250VA、二次電圧18VACです。
一次側はAC115V対応なので、AC100Vでの電圧降下を加味すると最終的な整流後のDC電圧は大体20Vくらいと予想。
Mini Alephの出力ならばこのトランス一つでステレオ(2チャンネル)構成の電力を余裕で賄えると思いますが…
今回は、これを2つでモノラルアンプとします。
無駄に贅沢なA級アンプを自作するのですから、それに合わせて構成も無駄に贅沢に行きます。
MINI ALEPHの出力では過剰なトランスで、明らかにやり過ぎですね。 軽自動車に巨大なガソリンタンクを積んだ様な感じですか。
これは将来的にはもう少しハイパワーの、少なくとも25〜30ワットクラスのアンプに切り替えを考えているからです。
放熱についても考える
ヒートシンクも同様にMINI ALEPHに対しては少しばかり大き過ぎですが、放熱に関しても大は小を兼ねるので問題ありません。
ただし筐体が無駄にデカくなるのが悩ましいです。
最終的な構成
PCBの構成上、ダイオードブリッジは外付けする形になりました。
そしてダイオードの放熱用ヒートシンクも無駄にデカいです。
レイアウト的には結構なスペースが無駄となって電源部分の筐体で苦労することになりました。
写真は平滑コンデンサですが、高さがバラバラでカッコ悪いですね。
(次回へ続く)