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古いトラックボールも良いものだ

レトロなトラックボールのレビューをする。

カーグラフィックTVで、昔の再放送や旧車のレビューをやっていますよね。
あんな感じで、懐かしく見ていただければ幸いです。

今回のレビューは

ロジテック社のTrackMan Marble Wheel  (T-BB13) を紹介する。みんな大好きロジクール製品である。 ただし25年前の代物であるが…

黄色の変色が少し気持ち悪い感じである。
レトロブライトしたいところだ。

現行機種M575やMX Ergoのご先祖様にあたり、本機の初登場は1999年。
ホイールが無い先代バージョンはさらに古く1995年に登場している。なんとも古い話である。

親指で操作するタイプの光学式トラックボールという点では同じカテゴリーとなる。

現行機種と大きく違う点は以下の通り。

  • ワイヤレスではない(有線)

  • ボタンの数(進む戻るボタン無し)

  • ボールの保持がハメコミ式ではなく蓋で固定する方式(後述)

  • ボールの模様(いわゆるLogitech Marble Sensing Technology)


使用してみた感想

現行機種M575と殆ど変わらないフォルムであり、いわゆる普通の親指式のトラックボールである。

箱型形状だった親指式トラックボールの始祖T-CA1-9Fと比較すると、かなり洗練されたデザインである。

ただし、現行と比較すると形はやや平べったく感じる。

単純な円弧状だった前世代のT-CC2-9Fから、本機は手の形状に合わせた有機的な曲線デザインとなった。
エルゴノミクスを意識しだしたようだが、あくまで手の方をデバイスに合わせるという感じである。

自然なポジションはあまり重要視されてなかったようで、手のひらの角度は平らに近い。

トラックボールの上に水平に被せて操作する感じである。

とは言っても、基本的には現行機種の親指式のトラックボールの操作感と大差は無い。
つまり25年前の時点で、既に非常に完成度の高い製品だったことを意味している。
これはこれで「あり」なのだ。

PCとはUSBで接続する。付属品の変換アダプターでPS2にも接続できたハズだが、いつの間にか紛失していたようである。

かなりの年代物だが、それほど酷使していないのでボタンもホイールも確りと動作する。

ワイヤレス以外で、現代のモノと一番違う点はボールの保持部分である。
ハメコミ式ではなく蓋でロックする仕組みなのだ。
ボールと蓋が触れる部分もあるのか、ボールの動きや転がり感はやや重めである。ボナンザ等によるメンテナンスが望ましい。

輪っかをはめ込んでから
丸い穴に尖った物を突っ込んで
ロックするまで回す。

ボールはロジテック特有のマーブル柄のブツブツである。苦手な人がいたら申し訳ない。
センサーの関係だろうか、最近の34mmボールを置いてもポインタは反応しなかった。

左側が本機のボールである。
ボール径は34mmとなっている。

全体的なトラックボールとしての使い勝手は、やはり現行の方が若干は良い感じである。
利便性を考えた場合に、現行機種ではもはや有線でのリリースは考えられず、そういった点からも本製品が過去の物ということがよくわかる。
その他、ポジションやボタン配置など、年代を経るにつれ、細かな改良が蓄積されているのだろう。

まとめ

現在では、親指式のトラックボールは世に溢れかえっているが、そのルーツを辿る(※)という点では興味深い製品であろう。

以上、簡単なレビューでした。


※(下記リンク参照)


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