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古いトラックボールも良いものだ。 Part3

またもや古いトラックボールの話です。
Trackman Marble Wheel、Marble Mouseと続けて紹介してきた光学式トラックボール始まりの世代ですが、今回の機種がトリを務めます。


Part2を読んだ方は予想がついたと思いますが、今回はロジクールの「Trackman Marble FX」です。

Trackman Marble FXとは?

初登場は1998年。
当時のロジクールのトラックボールの中ではフラッグシップと言える存在でしょう。

白い成形色を活かしたシンプルなデザインと、優美なボディラインが印象的です。

白い本体と目の覚めるような赤い色のボール。
それらを構成する滑らかな曲線が美しい。

主な特徴は以下の通り

  • 大玉

  • 精密操作を意識したデザイン

  • 長時間の操作に対応できるパームレスト

  • スクロール用に追加されたボタン(ホイール無し)

設計とかクリエイター向けの高価格帯の製品とされていたのでしょうか。15000円とそれなりにお高いです。

使用したインプレ 〜 メイン機になり得ず

大きなボール、曲線で構成されたパームレストなど、使用する前から期待は高まっていました。 

が、実際に使用してみると思った程良好な使用感がえられませんでした。

自分でも不思議でした。手のポジションも良くボールもボタンもしっかりとした造りでいい感じです。
結論的にはポジションが合わなかったのだと思います。上端の出っ張りが親指に干渉して使い心地がイマイチだった感じです。

上端を構成するシャープなライン。
しかし、この出っ張りが私には合いませんでした。

最終的に本機は、私ではなく私の家族が愛用するようになって、その後10年近く活躍して引退しました。

結局のところ私は本機ではなく、エントリー向けのMarble Mouseを愛用し続けました。

高級な製品だからといって、全ての人に適合するわけでは無いという事ですね。


まだまだ使えるけど…

私の手持ちのMarble FXは、スイッチもセンサーも特に異常無く、普通に使えます。

インターフェースがPS/2なのが欠点でしょうか。もちろん市販のUSBコンバーターを利用すれば、3ボタンのUSBデバイスとして使用できますが、4番目の赤いボタンは使えません。

また、私の手持ちのコンバーターではサンプリングレート?が低めなのか、ポインターの動きが少しカクつきます。


美しいデザイン 〜 なだらかな曲線美

なんだか難点があるような事ばかり書いてますね。
しかしながら、本機の名誉のために付け加えますが、ネット上のTrackman Marble FXの評価は極めて高いです。

有機的な曲線デザインやエルゴノミクスに配慮した形状や使用感に惚れ込んで、何台も買い込んでいる人も見られます

ボール径は52mm。
左側ボタンの造形も
ボディ面とツライチとなっており
非常に丁寧な感じです。

私個人としても、優美な曲線で構成されたシンプルな形状は、トラックボール史の中でも記録に残すべき素晴らしい工業デザインだと思います。

以上、Trackman Marble FXのレビューでした。


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