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自作キーボードCharybdisのトラックボール用部材を購入する

ScyllaとCharybdis

Charybdisの左側キーボードの作製を進めつつ、右側キーボードの準備も進めます。

実は、これまで投稿してきた左側のキーボードはハードウェア的には「Charybdis」ではありません。
トラックボールの無い左右対称のキーボードである「Scylla」の左側なのです。

正確には、Scyllaの構造にトラックボールを付け足した物がハードウェア的な「Charybdis」なのです。

しかし一般的には右側だけトラックボール有りにして、左側はトラックボール無しのScyllaとセットで「Charybdis」と名乗っている感じです。

ネット上の作例では、左側がトラボのバージョンを見たことがありますし、その気になれば両方トラボバージョンも作れますが…

AliExpress等でトラックボール用のセンサー部品を注文する

という事で右側のキーボードは左側と違い、追加でトラックボールのセンサーやボール、ボールを保持するホルダー関連等の部材を準備する必要があります。
BASTARD KEYBOARDSのBOMを参考に手配していきます。


トラックボールセンサー用に調達が必要な部材

  • 光学センサーPMW3360

  • レベル変換IC TXS0104E(5VのMCUを使う場合)

  • センサー用PCB

  • チップ抵抗各種

  • チップコンデンサ各種

  • レギュレータ各種

PMW3360はゲーミングマウス用の高性能光学センサーですね。Aliexpressで複数の業者が販売しているようです。それ以外ではセンサー単品の販売は見当たりませんね。
センサーのICチップ本体と、それに付くプラスチック製のレンズのセットで必要なので、購入時は注意が必要です。

一式が組み上がったブレークアウトボードといった形であればBASTARD KEYBOARDSから入手できると思います。

上記のセンサー以外の各パーツは、普通にマルツやデジキー、秋月といった電子部品の通販で売っているようです。


PMW3360
ゲーミングマウス用の高性能センサーです。
Aliexpressで1つ1500円くらいでした。
ラップでくるむのがいかにも中華通販という感じ。
レベル変換用IC
 マルツ通販で売ってました。
チップコンデンサやらチップ抵抗など。
今どき珍しい3216Mサイズ(1206inch)です。
店頭在庫はあまり無さそうなので
通販で探す方が早いと思います。

センサー用基板を業者に発注する

センサーのPCBはBastard Keyboardsで公開されているGerberをそのまま使うつもりです。

届いたPCBです。

注意すべき点ですが、最新バージョンのPCBでは業者が表面実装する前提となっているようで、かなり小さめのチップ部品が指定されており、DIYの場合は半田付けの技が要求されそうです。

幸いな事にDIYを考慮して大きめの部品が使われているバージョンもありますので、今回はそちらを選んでJLCPCBに発注しました。

基板サイズが小さいので送料込みで費用は5枚で5ドル程度で済みました。

次回はボールのホルダー周りに着手していきます。
(次回へ続く)

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