バリスタ
いやー、気づけば1月も終わろうとしておりますね。
年末年始とバタバタでまた更新が滞っておりますが、今年もゆるーーーいペースで更新していこうと思います。
さ、今更ながら『バリスタ』についてです。
これまでもちょくちょく触れてきたことではあるのですが、ここ数年でまた何か言葉が乱れてきた印象でして。
まぁ僕も寛容な人間なので(どこがや)否定はしませんが(努力します)、どういう風に思っているのか。
これについても最早何が正解だとか間違っているとかいう次元ではありませんが、
前回の『ラテ』と同様に、知っておいてもらえると嬉しいなあと。
バール(Bar)で働く人間のことを『Barista』と言います。
イタリア語です。
なのでまず、めちゃくちゃ語源的に狭義で考えれば
『バール』で働いてないと、と思うわけです。
うちは『バール』のつもりでお店をやっているので、
僕は『バールマン』のつもりだし、スタッフ近藤は『バリスタ』を名乗っても恥ずかしくないと思っています。
少し広げて、カフェでエスプレッソマシンを扱ってコーヒーを淹れている人がバリスタを名乗るのもいいと思ってます。
イタリア生まれであるエスプレッソを、マシンを巧みに操り抽出する人、として。
これを広めたのも、前回の『ラテ』と同じく、世界的緑のコーヒーショップですね。
そこで、まずは『エスプレッソ以外のコーヒーを淹れる人』がバリスタってのは、いかがなものかなあと。
イタリアではコーヒー = エスプレッソですから、やはりバリスタという以上はエスプレッソを扱う人間であってほしい。
それが昨今は専ら『コーヒー職人』的な言葉として使われているのは、ちょっと解せない。
これを言うと、ほぼ名指しのようですが、
『世界一のバリスタ監修!』とか謳って、よくよく見たら
「いやいや、あんたが優勝したのドリップの大会でしたやん!!!w」
ってこともあるわけです。
あと、この記事を書こうと思ったきっかけ、SNSで見かける『ホームバリスタ』という肩書きも、全然しっくりこない。
例の流行病で、自宅での時間も増えたというのが一因でしょうか。
仮に、ご自宅が『バール』なのであれば成立するのですが、
往々にして『ご自宅でご自身でコーヒーを淹れる人』であります。
こちらについては、エスプレッソマシンでエスプレッソを淹れているとしても、我々は職業としての誇りがありますので、誰に提供するでもないコーヒーを淹れる人がバリスタを名乗るべきではない、と思うわけ。
まーーーた結局文句が言いたいだけじゃねぇかよ。
みなさんはそう思ったことでしょう。
まぁその通りなんですけど。
『ラテ』同様、言葉の多様化は世の常だと理解しているつもりです。
イタリアで生まれた誇り高き職業が世界に広がり、
今なお進化し続けていることは
とても素晴らしいことだと思っています。
ただ僕は、
『温故知新』とか『守破離』という言葉がある通り、
古典だったり、基礎をしっかりやってこそ、という考えでございます。
まだまだ勉強中。
やっとこさ基礎が少し整ってきたかなあという感じ。
今のところ、一生『知新』も『破』も出来そうにない。