原点回帰
先日の阪急イタリア展にて、
短い時間でしたが、
マエストロ横山千尋さんとお話をさせていただきました。
SCAJってご存知でしょうか?
説明するのは面倒なので、
SCAJ
をご確認ください。
さ、戻ってきましたかー???
読むのが面倒で飛ばしてきたっていう
横着者のあなたの為に、
超絶簡単に言いますと、
スペシャルティ・コーヒー・アサシエーション・ジャパンです。
なので、スペシャルティコーヒーが軸の協会ってのもあって、僕は関わりがありません。
僕が知る限り、横山さんもこれまであまり関わっていませんでした。
で、そのSCAJ主催の展示会で
『FAEMA』というマシンメーカーのブースに
横山さんが立つという情報を目にした時、
結構な衝撃を受けたわけです。
正直スタイル的に相容れない、というのが我々周りの認識だったので。
イタリアのエスプレッソをやっていると、
スピード感がとても重要です。
以下、ちょっと専門的な話になります。
ポルタフィルターの中も基本的に拭かないし、
スケールで豆の重さも測らないし、
コームやディストリビューターも使わないし、
そもそもミルがオンデマンドじゃなかったりするし、
その場合はミルタンパーを使うこともあるし。
そんなやり方、おそらくその会場で唯一だったんじゃないですかね。
逆に、今の若い子達は見たことないんですよね。
そんなイタリア系の古典的なやり方を。
だから、1周回って新しかったんでしょう。
大変な盛り上がりを見せた、とのことでした。
日本の伝統的な酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録され、話題となっております。
実は、これまで何度かイタリア政府も
『エスプレッソ』の無形文化遺産登録を試みており、未だ実現はしておりませんが、近々その日が来るかも知れないという情報が。
そんな昨今、小耳に挟んで残念だったこと。
エスプレッソは『シアトルで生まれた』と思っている若い世代のバリスタが多いらしい。
エスプレッソを使ったドリンクが世界中で楽しまれるようになった今、改めて『イタリアで生まれ、育った文化である』ということを知ってもらうチャンスになるかもしれません。
イタリア系バリスタの皆様、その時に備えましょう。
本物のエスプレッソイタリアーノの伝道師として。
出来ることをコツコツと。