【1日1事例】看護学生が小児看護学実習において患児と行った遊びの発達段階との整合性と有効性 について #発達段階 #看護学生 #小児看護実習
参考文献:看護学生が小児看護学実習において患児と行った遊びの発達段階との整合性と有効性 について
筆者:小池明日香、松井由美子、坪川麻樹子
発行日:2020年
掲載元:第18回 新潟医療福祉学会学術集会
検索方法:インターネット
【抄録】
【背景・目的】
・現代の看護学生は核家族化、少子化において子どもと接する機会が少ないと言われている。
・学生が受け持つ期間も限られており、短期間の中で患児との関係形 成やニーズを把握するためには早期に患児とのコミュニ ケーションをはかることが求められている。
・そのために有効となるのが遊びを通したコミュニケーションである。
・本研究では、小児看護学実習において学生が受け持ち患児に 対して行った遊びについて明らかにすることで、患児の発 達段階との整合性や学生が行った遊びが有効であったか を検証した。
【方法】
・小児看護学実習を終えた看護学生に対して質問紙 調査を実施した。
・質問紙は 1)実習について 2)受け持ち児 について 3)病棟実習で実施した遊び・目的の項目で行っ た。
・その内容を具体的に発達段階別に分類し使用した場面 での効果を検証した
【考察】
・「病気の子どもであっても成長・発達途上にあり、絶えず成長し続けている ことに変わりはなく、遊びが子どもの成長・発達を促す」と言われており遊びを取り入れることは重要である。
・発達段階にあった遊びは患児の反応が得られやすいため学 生は遊びの有効性を感じることができたと考えられる。
・具体例としては感覚遊びではガラガラ、運動遊びでは ボール、模倣遊びではごっこ遊び、構成遊びでは折り紙、 積み木、受容遊びでは絵本が多かった。
・一方で遊びの目的としてコミュニケーションを主に行っていることが分かった。学生が行った遊びの目的の中には 1~2 歳 に対してプレパレーションを行うなど発達段階を考慮し ていない回答もあり、目的にずれが生じていた。
・「看護学生にとって子どもとの関わりで何より優先すべきことが 子どもとの関係構築である」といわれ、遊びの目的まで考慮することは難しい。このことは遊びの有効度にも影響していると考えられる。
・しかし、有効であったという回答には目的に対してなのか患児の反応に対してなのか確ではないため質問の内容を具体化する必要があったと考える。
【結論】
・看護学生は小児看護学実習において患児の発達段階と遊びの整合性はほぼとれていた。
・患児に行う遊びの目的としては関係構築を主としており、ずれが生じていた。
参考URL:
https://core.ac.uk/download/pdf/162552869.pdf
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