【1日1事例】フィンランドにおける子どもの健康に対するアプローチ理解 #フィンランド #健康増進 #健康格差

参考文献:フィンランドにおける子どもの健康に対するアプローチ理解
筆者:高野 美雪
発行日:2021年
掲載元:紀要visio:research reports
検索方法:インターネット
キーワード:精神的健康、身体的健康、健康増進、フィンランド、多職種連携

【要約】
・世界的に社会的経済の影響による健康格差拡大がみられているとされている。
・本稿では、福祉国家と言われ るフィンランドの健康に対しての考え方、教育現場における健康教育への取り組みについて検討し、子どもの 健康増進への取り組み、アプローチ方法について検討することを目的とした。
・その結果、保健や人体に関する科目が小学校低学年から設置され、一つの学習内容を複数科目反復による知識定着、実践的活用が浸透していること明らかになった。
・また専門家は、支援の立場に関わらず同様であったのは、モチベーションを持たせる、 大人たちが深く知る、全体を見る、背景を知るであった。支援の立場により異なる内容は、各々の専門性を活 かした具体的対応であった。
メモ
・日本とフィンランドの発達障 がい児を養育中の保護者に対し、生活リズムの現状 と習慣形成への取り組みについてインタビューを行 ったところ、フィンランドにおいて養育者に分かり やすい支援方法を実践していることを明らかにし、 フィンランドの子どもたちに関わる専門家の健康へ の考え方やアプローチ方法についてもさらに検証す ることが急がれた。
・日本では、社会経済的 要因と健康リスク行動との関連性は弱いが、健康度 とは関連性が強いとした一方、英国、フィンランド では、心理社会的ストレスは健康リスク行動につな がることを明らかにした。
・フィンランドでは、健康 度よりも健康リスク行動へ心理社会的ストレスが直 結しやすいという結果となった。これにより身体的 健康だけでなく、心理社会的ストレスといった精神 的健康も重視することが分かる。
・反復して多角的に複数科目で習 う場合として、理科の授業で心臓の構造を習った後 に他科目での学びについて美術の授業では、心臓の 構造を調べその詳細を絵に描いたりすることもある。
・体育の授業では、走る前と走った後の脈拍数を測定 する。その後に理科の授業において、心臓が動く意 味や理由を考えさせる。その理解のもとで、走った ことによる脈拍数の変化の理由を考えさせ、さらに 心臓と脳との関係の学習に発展させる授業なども実 施するといった一連の取り組み例を紹介している。


参考URL:
file:///Users/wataruisshiki/Downloads/klcVISIO052117.pdf

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