【1日1文献】作業活動を介し,家族をチームの一員として支援した事例~緩和ケアの作業療法士の視点から~#緩和ケア#作業活動#役割

参考文献:作業活動を介し,家族をチームの一員として支援した事例~緩和ケアの作業療法士の視点から~
筆者:*小浦 さゆり*宮園 香美*木場 さやか*小園 智子*永石 尋幹*今村 博
発行日:2016年
掲載元:九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 2016 巻 (2016)
検索方法:Google Scholar
キーワード:緩和ケアチーム作業活動

【考察】
今回の事例は、プレゼントを作成するという作業を介し、家族をチームの一員とすることで、患者の精神的ケアを行った。症状が悪化していく厳しい状況の中で、本人は、プレゼントを作成する時間を心待ちにし、完成した作品に対して、達成感や満足感を得ることができたと考える。そして、作業活動を通して、妹とスタッフの繋がりができたことで家族ケアとなった。この双方によって、本人・家族は、残された時間を良質な時間として過ごすことができたのではないだろうか。患者・家族の残された時間を、良質な時間として過ごすには、家族も支援者としてチームの一員として加わってもらい、きめ細かい連携をとることが必要であると考える。また、チームの一員として家族に参加してもらうことは、グリーフケアの視点からも喪失感の軽減にも繋がると考える。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyushuptot/2016/0/2016_208/_pdf

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