【1日1事例】訪問リハビリテーション利用者における在宅生活阻害因子の検討 #訪問リハビリテーション #在宅生活 #日常生活活動
参考文献:訪問リハビリテーション利用者における在宅生活阻害因子の検討
筆者:民谷 雄太, 上村 龍輝
発行日:2019年
掲載元:第54回日本理学療法学術大会 抄録集
検索方法:インターネット
キーワード:日常生活活動、在宅生活、訪問リハビリテーション
抄録:
【目的】
・訪問リハビリ利用者を対象に、在宅生活を阻害する要因を検討する
【方法】
・対象者のうち、死亡や入院によって在宅生活が中止となったものを入院群(87名)、入院群以外のものを在宅継続群(83名)とした。
・要介護度は要支援1〜要介護2を軽度要介護、要介護3〜5を重度要介護と分類した。
・疾病の有無については、脳血管疾患、変形性膝関節症、転倒による骨折、腰部疾患、神経筋疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、悪性新生物、精神疾患、その他の有無について各群での割合を比較した。
【結果】
・性別、年齢に関して、入院群と在宅継続群に有意差は認められなかった
・訪問開始時の各変数を軍艦で比較した結果、重度要介護の者、脳血管疾患や呼吸器疾患を有する者が入院群で優位に多く、日常生活活動能力の指標であるB Iが入院群で優位に低かった。
【考察】
・疾病に関しては、脳血管疾患や呼吸器疾患を有する者、要介護度においては十度要介護であることが在宅生活中止と関係している可能性が示唆された。
・また、在宅生活の継続には日常生活活動能力の高さが関連要因となることが示唆された。
・ADL定価は在宅生活を破壌させる要因であるため、ADLの維持・向上は重要であることが確認された。
・また、訪問リハビリは生活行為に対するアプローチが重点的になってしまう傾向にある。障害のさらなる重度予防して在宅生活を送るためには疾患の病態観察やリスク管理を行うことが重要である。
・特に本研究では、疾病に脳血管疾患や呼吸器疾患を有する利用者には留意する必要性があることが確認されたため、安定した在宅生活を継続し、心身機能状態の悪化を起こさせないためには利用者の疾病にも着目する必要がある。
参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/47S1/0/47S1_I-108_1/_pdf/-char/ja