いいことばかりではないさ
こんばんは。
最近は、病院ではなく地域に目を向けた健康や暮らしのこと、それに関する自分にできることをよく調べたり探したりしています。
このテーマは約2年前に病院を辞めたときから元々あった想いではあったのですが、うまいこと自分では言語化できず周りにも理解されなかったこともあって頭の奥底の方に沈みかけていました。
しかし、僕の考えていたテーマとドンピシャな内容が書かれた本を見つけ、そんな活動を実践している方々がいることを知り、さらには海外のイギリスやオランダ、デンマークなどの国ではそれらがすでに推奨されていることも知りました。
その事実に勇気づけられたこともあって、病院を辞めた当時の想いを思い出しながら以前よりも少し気合いを入れて行動している今日この頃です。
そうやって新しい本を読んでいると、さらに胸につき刺さる単語を見つけました。
『ポジティブヘルス』という言葉です。
2011年にオランダの家庭医が新しく提唱した言葉です。
詳しくは下記引用をご覧ください。
「社会的、身体的、精神的な問題に直面したときに適応し、本人主導で管理する能力としての健康」
そして「ポジティブヘルス」の定義に対して、次のようなコンセプトを打ち出しました。
「病気や障がいがあっても、周りの力などを支えにして、気落ちすることなく人生を前向きに歩いていけること、その力こそが新しい健康のコンセプトだ」と。
”健康”を「状態」としてではなく、「能力」として捉え直すことを提案したのです。
要するに『どんな状況においても前向きに生きていける力』のことですね。
この考えに僕はめちゃくちゃ共感してしまいました。
地域の医療や福祉にふと目を向けたとき、とてもよく目にするのが健康予防に力を入れている方々です。
『健康食品』とか『健康セミナー』とか『健康体操』といった言葉やイベントが飛び交っております。
でもそれは僕は少し違和感があって。
健康に興味のない人に健康を強要するのは違うと思うし、そもそも健康に興味のない人はそんなイベントに反応しないと思います。
なによりも、『健康』を推して活動してしまうと『健康』が目的になってしまうんですね。
本来、健康っていうのは自分がやりたいことをやる状態でいるためだったり、周りに迷惑をかけないでいられるようにするための手段であると思うんです。
健康であることを良しとしてそこを目指してしまうと、健康でなくなった時は絶望しかありません。
人は必ず老いていきますし、どんなに注意していても病気になってしまったり、事故にあってしまうこともあります。
できる限りそういったリスクを減らすような取り組みは大切だと思いますが、100%は絶対にないのでそこを目標に置いてしまうといつか必ず辛い思いをすることが決まってしまうんですね。
これはなんか良いように見えて、あまり良くないなーって僕は思います。
そこで『ポジティブヘルス』はうまいこと出来ていて、どんな状況も受け入れること、前向きになれることが目標なので幸せの可能性は無限大です。
こっちの考えの方がロマンありますね。
この考えはリハビリテーションや作業療法の思想とも相性が良いように思いますし、僕自身の経験としてもしっくりくるところが多いです。
自分の性格のことになりますが、僕は元々の楽観的な性格があり、それで楽しい経験も沢山ありますが苦労して辛い思いをした経験も沢山あります。
僕みたいな性格の人間は、楽観的なくせに落ち込むときはめっちゃ落ち込むんですよね。
気を張って生きている人間からしたら自業自得と思われるかもしれませんが、本人はそんなこと言われても悪気はなくて辛いときは辛いんです。
そこで落ち込んだままだと本気で病みそうになるので逆に開き直るときがあるんですね。
これが出来たら楽観的な性格の人間は強いし、むしろそれが一番健全な生き方だと僕は自分の経験上そう考えています。
病んで健康を害するくらいなら開き直った方が絶対にいいです。
ただ、周りへの配慮を忘れない責任感を携える必要はあると思います。
そうやって他者や社会との距離感、バランスを上手に取りながら自分が病まない方法で物事を捉えながら自分が幸せになれる方法を探して生きていく方法がそのまま『ポジティブヘルス』っぽいと思っております。
また、そんな僕の心の持ちようを創った要因の一つとして中学生の時からずっと聴いている『Mr.Children』の音楽が影響しているようにも思います。
中学時代の初恋の女性から借りたミスチルのアルバムがきっかけでミスチルをよく聴くようになり、バス通学だった僕は毎日バスの中でずっとミスチルを聴いていました。
僕の解釈ですけどミスチルの音楽って、日々の暮らしの悩みや問題に対して完璧な答えや解決を授けてくれる西洋医学の薬のようなものではないんですね。
でも、どうにかこうにか今をポジティブに捉えられるようにだったり、少しだけ前に進むための背中を押してくれるような楽曲が多いんです。
特に有名な例を挙げると代表曲の一つである『終わりなき旅』の歌詞なんてまさにそうですよね。
大サビではっきりと『いいことばかりではないさ。でも次の扉をノックしよう』って言ってます。
まさにこれですね。
ミスチルはこんな曲ばっかりで、ロックバンドのくせにスカッとする曲は少なくて、でも聴いていると気が楽になっていることがあるんです。
他にも『Any』とか『Over』とか『pieses』とかとか。
言い出したらキリがありません。
きっとそんな僕の性格と経験とミスチルの音楽の影響で『ポジティブヘルス』という考え方には共感の嵐です。
そんだけ今までの自分の人生とマッチしているものなので、これからの人生でもブレないようにしていきたいと思っております。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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