【1日1事例】訪問リハビリテーション利用者の要介護度変化に対する疾患の影響 #訪問リハビリテーション #要介護度 #介護保険サービス
参考文献:訪問リハビリテーション利用者の要介護度変化に対する疾患の影響
筆者:熊井 健, 池田 由美
発行日:2021年
掲載元:理学療法学 48 巻 (2021) 2 号
検索方法:インターネット
キーワード:訪問リハビリテーション, 要介護度変化, 疾患の種類, 要因解析
抄録:
【目的】
・訪問リハビリテーション利用者の要介護度変化について,特に疾患の種類と併存疾患に着目し検討した。
【方法】
・対象は訪問リハビリテーション利用中の66 名(78.0 ± 9.3 歳)とした。
・解析は要介護度軽度化および重度化有無で基本情報,併存疾患有無,各疾患種類の群間比較とロジスティック回帰分析を行った。
【結果】
・併存疾患は要介護度変化に影響しなかった(軽度化p=0.218,重度化p=0.925)。
・要介護度軽度化の関連要因に運動器疾患(オッズ比(OR)=4.76,95% 信頼区間(CI):1.05–21.50 ,p<0.05)が,阻害要因に呼吸循環器疾患以外の内部障害(OR=0.19,CI:0.05–0.83,p<0.05)が,重度化の関連要因に認知症(OR=8.82,CI:1.08–72.20,p<0.05)が抽出された。
【結論】
・疾患により訪問リハビリテーション実施後の要介護度変化の傾向が異なることが示された。
【メモ】
・介護保険サービスの一つである訪問リハは、要介護度の重症化を予防し、安定した生活を送ることを支援するサービスと考えられている。
参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/48/2/48_11760/_pdf/-char/ja