【272日目】2年前よりもちょっとだけ強く思っていること

こんばんは。

先日の日曜日、クラフトビール屋さんでの勤務が最後でした。

約1年半勤めました。

最後の出勤日

最終日の勤務ということで、常連さんが沢山来てくださいました。

誰も来ない可能性もあると思っていたし、来たとしても一言交わして終わるだけだと思っていました。

ところがどっこい。

僕が常連さんだと認知している人が、ほぼ全員来てくださいました。

およそ10人ほどでしょうか。

出勤ではないスタッフの方も来てくれました。

みなさん退職祝いのプレゼントを用意してくれていました。

そして、いつもよりも長く滞在し、多めにビールを注文してくれました。

初めて来た人も、僕が最終日だということを知ったら長居してビールを沢山おかわりしてくれました。

ディナータイムが終わったら、「片付けは程々でいいから、もう飲め飲め」と、オーナーさん。

しかもサプライズで、先週迎えた誕生日のバースデーケーキが出てきました。

そして、オーナーさん、スタッフさん、常連さんと一緒に朝まで駄弁りながらビールをずっと飲んでいました。

僕が常連さんに向けて用意しておいたクラフトビールと、常連さんが僕に買って来てくれたクラフトビールをみんなでシェアしながら。

こんな幸せなこと、なかなかありませんよね。

翌日はがっつり二日酔いでした。

素敵な環境に身を置けていた


僕は、仕事が遅くてミスも多いので、一緒に働いているスタッフの皆さんには沢山迷惑をかけました。

仕事をこなすのに手一杯なので、お客さんに対して時間をかけて接客することもあまり出来ていませんでした。

正直、僕がお客さんの立場だったら、つまらない店員さんだと思ってあまり好印象ではないかもしれません。

それなのに何故だか、あんなに沢山の方がお店に足を運んでくれました。

本当に不思議でなりません。

きっと確かなのは、僕個人の魅力では決してなく、お店自体に魅力を感じている方々が常連さんとして来てくれていたんだということです。

常連さん方が好きなお店のスタッフの一人だから、多少仕事の手際が悪くても気にせず優しく構ってくれる。

そんな感じなんだと思います。

オーナーさんにはしっかりお叱りを受けたことも多々ありますが、それでも見捨てずにいて、常連さんとの間を取り持ってくれていました。

そういったところに要因があったんだと思います。

全部、周りの環境のおかげです。

そのことを考えると、とても素敵な環境に身を置けていたことを強く感じました。

最低限の行動として自分が間違っていなかったと思うのは、仕事後はいつも終電ギリギリまで残ってオーナーさんや常連さんとお話したり、ビールの飲み比べ会をしていたことです。

そこでのコミュニケーションを欠かさなかったことだけは、自分が間違ってなかったと思える行動の一つです。

幸運だったのは、その時間が僕にとって苦痛なものではなく、むしろ楽しい時間だったことです。

そのおかげで続けることが出来ました。

クラフトビールとオーナーさん


2年前の4月、『ゲストハウスオーナーになる』という漠然とした目標を掲げてゲストハウスに住み始め、コロナショックが直撃している最中に『クラフトビールを作る』というこれまた漠然な目標を掲げている最中に、近所に新しくオープンしたクラフトビール屋さん。

そこで出会ったのが今のオーナーさん。

気が付くと同じゲストハウスに住み込んでいて、夜中によく話し合う仲になって、気が付くとオーナーさんに誘われて、オーナーさんのビール屋さんで働いていました。

働き始めてからもクラフトビールのこと、飲食業のこと、ビジネスのこと、将来のこと、人生のことなどを、仕事が終わってから遅くまでお話しました。

僕はオーナーさんと話すことにはメリットしかありませんでしたが、オーナーさんにとってはどんなメリットがあるのかと不思議に思っておりました。

2年以上付き合っていて分かったのは、オーナーさんがそういう人だということです。

つまり、ただただ面倒見がいい人だということ。

オリジナルビールを作るための構想を一緒に考えてくれたり、ビール&ランニングのイベントを企画した時にもお店の場所を快く提供してくれました。

本当に感謝しかありません。

心残りなのはオリジナルビールが作れていないことですが、ビール屋さんで働くのを辞めることに関しての後悔は全くありません。

先日の退職日にもつくづく感じたことですが、『お客さんもスタッフも一緒にビールを飲みながらご機嫌に楽しくしているあの空間』が僕は好きなんですね。

オリジナルのクラフトビールはどうする

で、正直クラフトビールを自分で作ることに対する情熱はそこまで高くないことを悟りました。

かっこいいとは思うけど、オーナーさんをはじめ、本当にビールが好きで自分で作りたいと言っている方々の話を聞いていると、自分はその域には達していないと痛感しました。

自分が構想するオリジナルビールを誰かに作ってもらう、いわゆるOEMのような形で実現できれば大満足みたいです。

幸いなことに、オーナーさんからは『構想がしっかりしていて、お金があれば作ってあげるよ』と言われております。

本当にオリジナルのクラフトビールを作るときには、そのお言葉にベタベタに甘えるつもりです。

『夢半ばで諦めて情けない』、『中途半端なことをして時間が勿体無い』と思われる方もいるかと思いますが、僕はそこまで気にしていません。

むしろオーナーさんに誘われて『なんか面白そう』と胸の中で感じていながらも、『ビール屋さんで働いてみる』という選択を選ばずに妥協して過ごしていた方が、よっぽど後悔していたと思います。

それよりも今の自分が本当にやるべきこと、自分が直接関わりたいと考えていること、大切にしたいことを見つめ直す期間になっていたことに感謝しています。

とはいえ、『一度口にしたことは、やり遂げなきゃカッコ悪いよな』という想いもありますので、最近は計画立てて行動することを大切にするようにもなりました。

それは、オーナーさんと夜な夜なお話をしていた、あの時間のおかげでもあります。

そういう時間の大切さ、自分が逆の立場の時にはそんなふうに振る舞えたらいいな、ということを思えたことそれ自体が、ビール屋さんで働くことで得られた貴重な経験だったと思っています。

2年前よりもちょっとだけ強く思っていること


そんなこんなで、もうすぐ新しい職場で再スタートが控えています。

本当にすぐ、明後日から。

またいっぱい辛い思いして悩むんだろうな。

最終的に物事をポジティブに捉える力は結構ある方だと思うので、すぐ挫けないこと。

異業種だけど、ビール屋さんで経験したことを活かしていく。

そして、ほんのちょっとでもいいから周りに還元していく。

そうしたい。

ブランクがあって分かんないこと沢山増えていると思うけど、2年前に病院で働いていた頃よりもその想いは強くなっている気がします。



本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

気に入っていただけたら、フォローよろしくお願いいたします。

それでは、また明日。

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