筋炎とミオパチーについて

筋炎

筋肉に炎症が起こる疾患。
原因
・自己の臓器を自身の免疫力で攻撃してしまう自己免疫性の機序
・感染によるもの
代表的な筋炎としては自己免疫機序による、皮膚筋炎や多発筋炎があります。これらでは、筋肉だけでなく皮膚や肺などにも症状が起こることがある。
診断には問診、診察、MRI、血液検査に加えて、筋生検が必要なことがあります。早期の診断と治療が重要な疾患です。

代表的な症状

筋力低下や筋肉の痛み。体や手足以外にも喉の筋肉にも影響が及ぶことがある
主な症状
・階段を昇るのが困難
・座った姿勢から立ち上がりにくい
・腕を挙げづらい
・食べ物が飲み込みにくい
・むせやすい
・倦怠感、疲労感、食欲不振、発熱
・筋肉以外の臓器への影響による皮疹、紅斑、関節痛、肺炎など

ミオパチー

筋肉の疾患を総称した言葉。
「Myo-（筋肉）」と「-pathy（病、苦痛）」
遺伝的な原因で起こるものとして、筋肉の病理像に特徴的がある先天性ミオパチーや、なんらかの代謝の障害によって起こる代謝性ミオパチーがある。
甲状腺や副腎などの内分泌の疾患によって発症するミオパチーもあります。
・先天性（指定難病）
・代謝性
・内分泌性
診断には問診、診察、MRI、血液・尿検査、筋生検、遺伝子解析などが必要となります。
※理論上、全ての筋疾患はミオパチー。しかし、日本を含む多くの国では、慣習的に筋ジストロフィー以外の筋疾患のことをミオパチーと呼んでいる

代表的な症状

生まれつき筋力が弱かったり運動が苦手、力が弱い、体が柔らかい、関節が硬かったり完全に伸びないなど。
主な症状
・新生児期発症では出生直後からの呼吸障害、飲み込みの障害
・運動発達の遅れ、歩くのが遅い、走れない、転びやすい、歩けない
・眼の動きがない
・尖足などの関節拘縮、側彎など
・心臓の機能の障害や不整脈
ミオパチーのタイプによって差あり。

https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease33.html　

https://www.neurology-jp.org/public/disease/myopathy_detail.html