精神障がい者の現状と「ライシャワー事件」

精神障がい者の現状

2008年、精神疾患での外来は約260万人。入院患者は約30万人。
少ないように感じるが、、
身体障害者・児の総数は360万人、施設入所者は9万人。
精神障害者の総数は300万人、35万人。

在宅で生活できないほど重症なのか?
退院先がなく入院している人が多い。社会的な問題。

ライシャワー事件

精神科病床が1960年代に増える。
その背景には「ライシャワー事件」がある。
ライシャワー駐日大使が精神疾患を持つ少年にナイフで大腿を刺される事件。
その後、「精神患者を野放しにするな」などの心無い報道がされた。
治療や保護という目的であったが、実際は社会的防衛としての目的が強かった。
ライシャワー事件概要
http://www.arsvi.com/d/m01h1964r.htm
https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n368/n368001.html#:~:text=%EF%BC%91%EF%BC%99%EF%BC%96%EF%BC%94%E5%B9%B4%EF%BC%93%E6%9C%88%EF%BC%92%EF%BC%94,%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82 
ライシャワーのウィキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BBO%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%BC

精神障害に対して治療として行われてきたもの

・水の中につける
・回転椅子や回転ベッドで振り回す
・インシュリン療法(インシュリン注射を行い強制的に低血糖にし、ブドウ糖を投与して回復させる)
・ロボトミー手術(前頭葉を切断する。前頭葉は意志や意欲に関わる脳領域)
・電気ショック療法
当時は治療として行われており、社会的防衛としての役割は果たしていた。
しかし、実は人権を侵害していた。

精神疾患

精神疾患は現在では神経性の疾患の一つで、薬や日常生活をうまく整えることで再発を防ぐことができる慢性疾患。
しかし、症状自体は目には見えないので周囲からの理解は得られにくい。
症状が軽度に発症してきた段階でも本人でも気づきにくかったり、理解できなかったり。「自分は精神疾患ではない」といった社会的偏見に基づく拒絶を自分の中で持ってしまうセルフスティグマによって自分自身を苦しめてしまうこともある。

援助者への提案

・対象者の苦しみを聞くことで援助者も同様に苦しんでしまうことがある。自分自身の感情を読み書きする「エモーショナル・リテラシー」の能力が重要になる。
・「理解した」と思い込んでしまうと一方的な押し付けになってしまう。常に「理解しようとする」ことが大切。
→協力的・協調的な関係を築くことが人権意識にも繋がるのかもしれない。
https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DBo0070018.pdf

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