【1日1文献】West症候群の予後に関する発達的研究#ウエスト症候群#発達的研究#てんかん

参考文献:West症候群の予後に関する発達的研究
筆者:大塚 頌子天野 るみ榎 日出夫大日方 修村上 暢子荻野 竜也大田原 俊輔
発行日:1988年
掲載元:てんかん研究 6 巻 (1988) 1 号
検索方法:インターネット
キーワード:West syndrome, Lennox-Gastaut syndrome, prognosis, Idiopathic West syndrome, developmental change.

【抄録】
・初診後3年以上追跡しえたWest症候群83例を特発性 (13例) と症候性 (70例) に分類し予後を検討した。
・ここで特発性の規準としては, 1) 基礎疾患がない, 2) tonic spasms出現以前の発達正常, 3) 先行発作がない, 4) 初診時に神経学的異常所見がない, 5) hypsarhythmiaに左右差を認めない, 6) 神経放射線学的異常所見がないこととした。
・特発群は症候性のものに比して知能, 発作抑制に関し有意に予後良好で, 13例中10例 (76.9%) は知能正常で, 全例発作は抑制されていた。
・また, Lennox-Gastaut症候群 (LGS) への変容例は認められなかった。
・一方症候性の群では70例中13例 (18.6%) が知能正常, 発作抑制例は38例 (54.3%) にすぎず, LGSへの変容は34例 (48.6%) に認められた。
・LGSへの変容例は変容のない症例に比して発作および知能予後が有意に不良であり, さらに発作存続が知的退行を来しうることが示唆された。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjes1983/6/1/6_1_19/_pdf/-char/ja

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