【1日1事例】健康の社会的決定要因に関するポートフォリオ作成の 要点 #健康の社会的決定要因 #健康格差 #プライマリケア
参考文献:健康の社会的決定要因に関するポートフォリオ作成の 要点
筆者:水本潤希、小松真成、長嶺由衣子、長谷田真帆、藤原和成
発行日:2022年
掲載元:日本プライマリ・ケア連合学会誌 2022
検索方法:インターネット
キーワード:健康の社会的決定要因,省察的実践家,卒後医学教育,プライマリケア教育,ポートフォ リオ
【抄録】
・新・家庭医療専攻医制度では,新たなポートフォリオ領域として「健康の社会的決定要因(SDH)とアドボカ シーおよびアクセス」が追加された.様々な SDH 上の臨床課題とその対応についてセッティングごとに具体例 を示すことで,SDH ポートフォリオ執筆のコツを伝えることが本稿の目的である.
・日本のプライマリケアが健康格差に対してその社会的責務を果たすために, SDH に関する学習の機会と質を担保することが重要である.
メモ
・適切なプライマリケア により入院が予防できる状態を Ambulatory care sensitive condition(ACSC)と呼び,日本においても救急 搬送の多くが予防可能であると考えられる
・地域資源と日常的 にリンクしておくことで社会的要因に対し有効なアプ ローチをとることができることを学んだ.
・社会的処方は「医療機関等を 起点として,健康問題を引き起こしたり治療の妨げと なる可能性のある社会的課題を抱える患者に対して, その社会的課題を解決し得る非医療的な社会資源につ なげること,またケアの機会となる社会資源を患者と ともにつくる活動」と定義され、患者アウトカムの向 上に寄与することが期待されている.
・SDH への対応は,日常診療で困難を抱える患者の存 在に気づくことから始まる.
参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/generalist/45/1/45_36/_pdf/-char/ja