【1日1事例】小児看護における実践上の困難感を生み出す構造 ―育児経験者である看護師の育児経験前の臨床経験から― #育児経験 #小児看護 #困難感
参考文献:小児看護における実践上の困難感を生み出す構造
―育児経験者である看護師の育児経験前の臨床経験から―
筆者:山本 久美子, 今井 多樹子, 中吉 陽子
発行日:2022年
掲載元:日本小児看護学会誌 31 巻 (2022)
検索方法:インターネット
キーワード:育児経験, 小児看護, 困難感, KJ法
【抄録】
・本研究の目的は、育児経験者である看護師の育児経験前の臨床経験を通して、小児看護の困難感を生み出す構造を明らかにすることである。
・育児経験前・後で小児病棟で5年以上勤務する看護師6名を対象に、半構成的面接を実施しKJ法で分析した。
結果
【“子ども” への親愛感は必須の特性】
【子どもをめぐる “環境” という視野の狭さ】
【“母” への想像力不足】
【“子ども” の個別性へのアプローチ不足】
【育児という実体験がない弱み】
【母子を優先できない姿勢】
【“子ども・母親” との人間関係構築不足】
という7つの島に統合され困難感の極みとも言える構造が指し示された。
育児経験者である看護師は、育児経験前の看護師に【育児という実体験がない弱み】に配慮した教育的支援など、小児看護の場で果たすべき教育的役割は大きいことが示唆された。
参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jschn/31/0/31_31_26/_pdf/-char/ja