【1日1文献】脊髄損傷者の排泄動作獲得に向けた取り組み ~排泄支援装置「es コート」の開発~#脊髄損傷#排泄#支援機器

参考文献:脊髄損傷者の排泄動作獲得に向けた取り組み ~排泄支援装置「es コート」の開発~
筆者:安藤 芽久美(OT)1),柴田 八衣子(OT)1),本田 雄一郎(その他)1),陳 隆明(MD)1), 森竹 隆広(その他)2)
発行日:2019年
掲載元:第39回近畿作業療法学会
検索方法:インターネット
キーワード:脊髄損傷,排泄,支援機器

【はじめに】 
・脊髄損傷者は,膀胱直腸障害により自己 導尿や浣腸・座薬の使用が必要となることも少なくな い.
・しかし,運動・感覚麻痺による姿勢の不安定さ, 尿道・肛門の位置や挿入感覚のわかりにくさが生じ, 新しい排泄動作の獲得は容易ではない.
・彼らは鏡やラ イトを使い陰部を確認しながら排泄動作を行っており, ①鏡を見るために窮屈な姿勢が必要,②見える範囲 は狭く,小さく,自分の手で隠れることもある,③ 練習中に,本人と医療者が一緒に確認を行いにくく, 指導しにくいなどの課題を感じていた.
・そこで,当セ ンター研究所の工学エンジニアや機器製造業者と協力 し,便座内に設置し陰部の様子をモニターで確認でき るカメラとシステムの開発を行った.
・今回は,その試 用を行った2名の事例について報告する.

【おわりに】 
・今回,本機器を利用し排尿・排便動作へ の介入を行った事例を紹介した.
・本機器の活用により, 排泄動作練習の効率化や従来の方法では練習が難し かったケースの可能性の拡大へとつなげられるのでは ないかと考えている.
・また,脊髄損傷者の合併症であ る褥瘡予防のための皮膚チェックなど活用の幅も期待 できる.
・排泄は,日常生活の一部でありできるだけ労 力や時間,手間をかけずに行いたいことである.
・脊髄 損傷者の方々の生活に少しでも役立てることができる よう検討を重ねていきたい.

参考URL:
http://kinot39.umin.jp/pdf/abstract/P8-4.pdf 



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