【1日1事例】フレイル・サルコペニアの概念とその判定方法 #フレイル #サルコペニア #筋量
参考文献:フレイル・サルコペニアの概念とその判定方法
筆者:福尾 実人
発行日:2019年
掲載元:理学療法の臨床と研究 第 28 号
検索方法:インターネット
キーワード:フレイル、サルコペニア、筋量
要約
【目的】フレイルの概念と判定方法 およびその要因について説明する
【メモ】
・2065 年では4人に1人が 75歳以上の後期高齢者になると推計されている
・フ レイルは加齢によりその有病率が高くなるため早期の対策および介護予防が重要となる。
・フレイルの定義は、「多数の原因および要因による医学的な症候群で、筋力や持久力など生理的機能の低下が特徴であり、個々の脆弱性が増加することで要介護状態や死亡する危険性が高くなった状態」 とされている
・フレイルの判定には、体重減少、筋力 低下、疲れやすい、歩行速度の低下、活動量の低下の5つの項目で構成されている。そのうち1~2項目該当をプレフレイル、3 項目以上該当する者をフレイルと定義している
・本邦では、フレイルの判定方法に厚生労働省が示 している基本チェックリストが用いられている
・低栄養・体重減少から筋量が減少するサルコペニアがフレイルの中核要因となり、筋力や全身持久力の低下、 歩行速度や身体活動量の低下を引き起こすことで日常生活動作が低下し、要介護状態へと至ることが問題視されている
・サルコペニアは、「身体的および健康障害につながり、運動障害から転倒後の骨折への危険性が高く、日常生活動作の低下、自立性の喪失および危険性が増大する症候群」として定義されている
・サルコペニアは筋量と筋力および身体機能につい てそれぞれ評価し、それらの結果を組み合わせることで判定されている
・EWGSOPではサルコペニアの重症度を筋量減少のみの該当を「前サルコペニア」、筋量減少に加えて筋力低下または身体機能低下のどちらかに該当する場合を「サルコペニア」、筋量と筋力および身体機能のすべての 項目が減少・低下する場合を「重度サルコペニア」 と判定している
・高齢者では身体各部位筋量を評価した後にレジスタンス運動を行うことが重要と考えられる
調べた単語:「レジスタンス運動」
・スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操などの標的とする筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う運動
参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jptpr/28/0/28_15/_pdf/-char/ja