【1日1文献】東京都大田区における作業療法士の復職・就労支援の実態と課題#就労支援#復職#作業療法士

参考文献:東京都大田区における作業療法士の復職・就労支援の実態と課題
筆者:池田 晋平佐藤 さとみ田中 由紀田中 克一酒井 弘美
発行日:2020年
掲載元:作業療法 39 巻 (2020) 3 号
検索方法:インターネット
キーワード:就労支援職業前訓練職業リハビリテーション作業療法士実態調査

【抄録】
・本研究は東京都大田区の作業療法士(以下,OT)を対象に,復職・就労支援(以下,支援)の実態を調査し,今後OTが取り組むべき課題を明らかにすることを目的とした.
・医療・介護・福祉領域のOT 105名の分析から,平成28(2016)年度の一年間で支援を実施したOTは47.6%で,その内容は身体機能訓練やパソコン操作が主であり,健康管理や日常生活技能など職業準備性に関する支援は少ない実情が伺われた
・医療では支援体制の整備と方法の確立,そして介護・福祉では支援を必要とする対象者の把握と需要の拡大が課題であることが示され,地域包括ケアシステムの実現に向けて,地域ぐるみで支援体制を構築する必要があると考えられた.

メモ
・『第三次作業療法 5ヵ年戦略(2018-2022)』では, 地域包括ケアシステムへの寄与を推進していくための 重点事項の一つとして,OT の就労支援実績とモデル を提示し,他職種,他団体と交流を図ることが掲げら れている3).
・そして OT は,それぞれの地域が抱える 課題を把握し,医療・介護・保健・福祉・教育の場で どのような貢献ができるかが問われている3).
・しかし これまで,地域包括ケアシステムの基盤となる基礎自 治体規模のOT による復職・就労支援の実態は報告 されていない.
・また,職業リハビリにおいては,「職業準備性」として職務に必要な技能の他に,職業生活 を維持するための基本的労働習慣(一定時間の労働に耐える体力,報告・連絡・相談など)や,職業生活を 支える日常生活・社会生活面の技能(健康管理,生活 リズムの獲得,日常生活の管理,対人技能など)の重要性が示されており4),OT はこれらの技能を包括的 に支援できるのではないかと考えられる.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/39/3/39_355/_pdf/-char/ja

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