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私が専任教師を辞めて非常勤講師になった理由

 こんにちは。ぷんこです。
 長らく間が空いてしまって、自分の3日坊主加減に呆れております😅てか、まだ投稿2回で、3日ですらないし、、笑

 さて、前回新卒で私立高校の教員として採用されたところまで書きました。
 今回は、なぜ正規で採用された学校を辞めたのか、その理由について書いていきたいと思います。

 正規採用だった学校を辞めて、他の私立高校で非常勤をしている理由は、ずばり!私に担任業務が合ってないと感じたからです。
 じゃあ、なんで先生になったの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますし、実際そう言われたこともありますが…その理由も後で述べたいと思います。

 新卒で採用された私立高校(A高校とします)では、1年目は担任にはつかず、授業のみ担当していました。コロナが騒ぎ出されたころで、学校が休校になったりしていたので、4月からの1〜2ヶ月?はかなりバタバタでしたが、オンライン授業をやったり、対面での授業をしたり、とにかく授業のみでしたが楽しく過ごしていました。
 そして6月〜7月になり少し落ち着いたころ、なぜか管理職に任命されました。意味わからないですよね。読んでて、あれ?1年目の話じゃなかったっけ?ってなりますよね。
はい、1年目の話です(笑)なぜか新卒の1年目の6月にいきなり管理職になりました。立場としては、コースのある高校だったのですが、コース長の下という感じです。仕事内容は、主にコース長と一緒に会議に出ることでした。1年目はまだ見習いだったので、主な仕事はそれくらいだったと思います。
 そんなこんなで、なぜか1年目に管理職になりながらも、なんとか仕事をがんばっていました。

 そして、2年目、担任業務が始まります。初めての担任で、かつ、1年目は管理職見習いもあったので、副担任や他の先生方の担任の様子など見せていただく機会を作ることができず、右も左もわからないまま始まりました。

 A高校は、校則にうるさい学校で、毎日校門やホームルームで服装チェックがありました。2年目も管理職は続き、そして見習いではなくなっていたので、管理職かつ担任として、自分が担任するクラスの生徒の服装が乱れててはいけないという圧を感じていました。
 なので、ホームルームでの服装チェックも、スカート丈、ソックス丈、指定のソックスか、指定のカバンか、男子の前髪は眉にかかっていないか、髪の毛染めていないか、化粧してないか、ピアスしてないか…全部校則でしたが、細かく指導していました。

 初担任でどの程度校則を守らせたり、注意したりの塩梅がわからず、かつ管理職としての責任も感じていたので、相当うるさかったと思います。
 いつも注意される女の子たちには嫌われているのを感じて辛かったです。男の子たちはあっけらかんとしていて救われましたが…。
 そんなように、先ほども書きましたが、担任をする上で色々な塩梅がわからず進んでいきました。

 そのほかにも、辛かったのは生徒との距離感です。
 授業だけ担当しているクラスで、授業だけしている分には、生徒と一定の距離感でいられます。時には冗談を言ったり、個人的な話をされたりしたりしますが、それでも一定の距離感は保たれていると感じています。
 ところが、担任をすると、その生徒との距離感がぐっと近くなると感じます。つまり、生徒の内面、つまり進路や、交友関係、家庭事情、トラブル、悩みなどに入っていかなければならなくなります。
 そのぶん、日常や行事での生徒との交流を通しての喜びも大きいのだと思います。しかし、はじめての担任に加え、管理職、そしてはじめての部活顧問もしていた私は、それを感じる余裕がありませんでした。

 一方で、授業は変わらず楽しくやっていました。生徒との関係性も、担任をしているクラスよりも、授業だけしているクラスの方が良かったと思います。そのうち、ああ、授業だけしてたいなあという思いが強くなってきました。

 そんななかで、決定打となる出来事がいくつかありました。
 ひとつめは、ある先生に、「あなたも、担任がしたくて先生になったんでしょ?」と言われたこと。
 そう言われて、「いや、私は担任がしたくて先生になったんじゃない。授業がしたくて先生になったんだ」と自分の気持ちに気がついてしまいました。
 ふたつめは、また別の先生に、「一年生担任なんていいじゃん!クラスを俺色に染められるし。」と言われたこと。
 これには、「私はクラスを私色に染めたいなんて思わない…」と拒否感が出ました(笑)
 A高校は授業よりホームルームを重視するという方針で、お二方ともA高校でベテランの先生だったので、こういった考え方をされていたんだと思います。
 さらにみっつめは、多くの先生方が「クラスの生徒はかわいい、クラスは私のホームだ」とおっしゃっていたこと。私は、「私はクラスの生徒にかわいいなんて感情一度も持ったことない、ホームなんて思えない」と思い、自分がなんて教員に向いてないんだろうと思って愕然としました。

 そんなこんなで、辛い感情を持ちつつ担任をしていましたが、9月ごろから体調の悪化を感じ、10月には体調を崩してしまいました。

体調を崩して適応障害だと診断されたことなどは、また別で書きたいと思います。

 そしてA高校を休職→退職しました。

 その後、転職活動を行い、自分の将来を考えるなかで、まずは健康を取り戻したいという希望と、授業をするのは好きだった気持ちを思い出し、担任と部活顧問(もちろん管理職も)のない、比較的時間的に余裕のある非常勤講師として新たな私立高校で務めることに決めました。

 そして、そろそろ非常勤講師として勤めて1年になりますが、まず第一に、この1年は本当に充実しており、また楽しかったです。
もちろん、いろんなクラスがあります。距離感の近い、よく話してくれ、よく反応があるクラスも、それより距離感が遠いと感じるクラスもありました。ですが、ほどよい距離感のなかで、授業を通して生徒と交流する楽しさを充分に感じることができました。生徒に対して親しみを持ったり、「かわいい」と思う感情も感じて、自分にもあったんだと安心しました(笑)

 それもこれも、非常勤として、好きな授業をすることだけに専念でき、時間的に余裕があることからくる心の余裕なのだと思います。
 正規で担任をしていたときは、本当に心の余裕がなかった。きっと、「あなたたちが服装をきちんとしないことで、結局上の先生に怒られるのは私なんだから」という恐れやいらだちが生徒に伝わっており、よい関係性が築けなかったのだろうなあと今では冷静に考えることができます。今の学校は校則が比較的自由で、服装も決まりが少ないので、注意することも全くありません。これも心に余裕ができる大きな要因だと思います。

 今の学校で、まわりの担任をされている先生方は、お忙しそうですが、やはり生徒と接するのを見ていると、深い関係性があるのがわかり、素晴らしいなあ、素敵な先生なんだなあと感じます。
 他の高校で教員をしている友人は、「前の学校が合わなかっただけじゃない?他の学校で担任してみたら考えが変わるかもよ。担任してると生徒と接する機会も多いし、楽しいよ!」と言います。それもそうかもしれないと思いますし、私もいつかはまた担任がしたくなる可能性もゼロではありません。
 が、「いまはいいかなあ、授業楽しいし、授業を通して様々なことを学べているし、時間と心身に余裕がある今の状態が今の自分にとってベストだなあ」と感じます。体調はゆっくり回復していますが、また前と同じ忙しさになって、心に余裕がなくなり、健康を害することは怖いです。なので、体と心が万全になったとき、また考えが改まるかもしれません。

 長々と私が辞めた理由を書きましたが、もし1年前の自分に声をかけられるとしたら、「生徒のことをかわいいと思えなくても大丈夫、今は余裕がないかもしれないけど、いつかはかわいいと思える日がくるかもしれないし、案外「かわいい」と思わない先生も他にもいる!」でしょうか(笑)当時の私にとって、自分が生徒を「かわいい」と思っていないことが、人でなしのようで本当に辛かったです。いまは、まわりの先生の話を伺うと、決して「かわいい」と思ってる先生ばかりでもないのかもしれないと思います。色んな考えの先生がいらっしゃいます。それに私は救われていることが多いです。授業が好きな先生も、担任業が好きな先生も、部活指導が好きな先生も、進路指導が好きな先生も、モチベーションはそれぞれでいいのではないかと思います。

また長くなってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ぷんこ






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