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嘘のようなほんとの話し🌿

嘘みたいな出来事が起きて、震えている。
近所でランチしようと、住宅地にこじんまりとした飲食店が3、4件並ぶ少々寂れた通りにあるご飯屋さんへ初訪。

ランチタイムでも今どきタバコが吸えるパスタ推しの洋食屋さん。パスタ以外にはビーフカレーライス、生姜焼き、ビーフステーキ
メニューは全て800〜850円
儲ける気ある…?
もちろん僕はカレーライスを注文。

サラダ、スープ付き¥800

ビーフステーキみたいなのが2切れ。余計なアレンジはせず、びっくりするぐらい普通なルーのカレーでした。外食でこれは絶滅危惧種だ。ありがたくいただきました。

店を出ると信じられない光景が目に飛び込んできた。
隣にある何屋かわからない店先に、なんと!


カレーリーフ!!!

わっさわっさ!
いや、そんなわけないよな、と、
駆け寄って葉っぱの匂いを嗅ぐ。
これは確かにカレーリーフだ!
なんでこんなところに!

何屋かわからない店の中のおばちゃんと目が合う、気まずいのでその場を離れて側に置いていた自転車の鍵を外すぼく。
するとおばちゃんは店外に出てきて、「これ見てたの…?」と、カレーリーフを指差す。

僕は興奮気味に、「これ!カレーリーフ!ですよね!なんであるんですか!どーしたんですか!」

「これなんなの?近くの喫茶店(カレーが美味い)に、小さい苗を持ってきた人がいて、置き場が無さそうだったからそれを預かってきたんだけど、2年でどんどん大きくなっちゃって…毎日美味しいお水を与えてるからかしらね笑」

美味しい水がなんなのかわからないが、確かに日当たり良好、屋根があり雨にも当たらず、生育に適した環境かも知れない。

おじちゃん(旦那)も店外に出てきた。店内でくつろいでいた中年女性も出てきた。

放置されて伸びまくりの観葉植物の葉っぱが、南インドやスリランカ料理の必須ハーブだと知ると驚き、調理方法を聞いてくる。

これ生でも美味しいんですよ!と、その場で僕は葉っぱを食べた(許可済み)
摘みたての葉の強い香りが口内に広がる。これは強い個体。葉っぱの硬さもちょうどいい。

あぁ、これぞ南インドの香り、昇天…

そんな僕を見て固まる3人
なんなのかわからず2年育ててた観葉植物の葉っぱを、突然現れた国籍不詳な男が食べちゃったら驚くのも無理ないか…

南インド料理が好きな人は一家に一苗と言った感じで、みんな家庭で育てている。
よね…?笑
もちろんうちでも苗を育てているが、乱用できるほどまだ育っておらず。
カレーリーフがわっさわさ生えている植木が南インド料理店の前にあったりすると、いつも羨望の眼差しを向けてしまうのです。

これを買うためだけに新大久保に行ったりするのだけど新鮮なものが手に入るとは限らず、たまに手に入らないことだってある。

おばちゃんが好きなだけ、なんなら植木鉢ごと持って行ってという勢いでゴリ押ししてくれた。ここ数年、新鮮なカレーリーフをいつでも収穫できる環境を望んでいたわけだったのだが、ついに叶ってしまったのだ。
今日は新鮮なカレーリーフがありますようにと、神に祈りながらわざわざ新大久保に買いに行かなくてよいのか。

ちなみに何屋さんかわからないそのお店は美容院でした。(調べたらここで46年もやってる!)よく見ると奥に1席だけ散髪チェアーがあった。
手前には婦人服が並んでいて、古典的ブティックかと思いきや、おばちゃんが来ていた服を陳列して売っているだけだった。
その横のテーブルには食べかけのお昼ご飯…

これから収穫させてもらうお礼にカレーを差し入れよう。
自分の引きが強すぎて震えてしまいました。

近所のおばちゃんが美味しいお水で育てたカレーリーフをたっぷり使った南インド料理が食べれるのは11/1、渋谷One Trick Ponyにて。


南インドのベジミールスをお手本にした菜食のプレートをご用意いたします。

皆様のご来店、お待ちしております!(^^)

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Ryuki Maeda
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