科学の考え方

突然ですが、皆さんは「科学」と聞いて、どんな印象を持ちますか? 
硬い? 白衣? 信頼できる? 権力? 陰謀?w

そもそも「科学」とは 何なんでしょう。
ちょっとネットを検索してみました (ネットですみませんw ) 

一定領域の対象を客観的な方法で系統的に研究する活動。また、その成果の内容。特に自然科学を指すことが多い。 -- Oxford Languages

Science is the pursuit and application of knowledge and understanding of the natural and social world following a systematic methodology based on evidence. (科学とは、証拠に基づいた体系的な方法論に従った、自然界や社会の世界に関する知識と理解の追求と応用である。)-- science council https://sciencecouncil.org/about-science/our-definition-of-science/


私にとって、科学とは (もしくは私の研究分野、生命科学は) 

(神の領域でもある)自然現象をできる限り理解し、人と共有するために客観性を重視した、(愛おしい)人間活道

です。 

なんじゃそりゃ? ですよねw


では、是非このビデオを見てください。

これね、一つの細胞の中にあるほんの一部の分子たちの動きを、アニメーションで見せてくれているんです。これらのmolecule (分子)たちが、パーフェクトなタイミングで、パーフェクトに連携しあって、私たちの生命活動が維持されてるんですね。私のお気に入りは サムネにもなっているdyeninさん。 この人(人じゃないかw)は、荷物を持って歩いて運んでくれる モータープロテイン です。動きが可愛いですよね! 

こうやって 細胞一つをとっても、もう精密すぎて、どう考えたって神の領域だって思うんです。我々が今、人間を1から作ろうとしても、絶対無理です。 organoid(人工臓器)とかね、作られ始めてはいるけど、こんな風にとんでもない数の分子を間違いのないタイミングで働かせるのは不可能! 

壮大な自然を前にした時、人間は畏敬の年を抱きますが、細胞のmicro の世界を見た時も同じように、神はいるんだ・・・と私は思いました。 

そして、この神の領域になんとか近づきたい・・・という人間の願いに使われるのが、科学という学問なんじゃないでしょうか。 

そして、私は科学が大好きです。 

科学の何が好きかっていうと、その謙虚さでしょうか。

え? 謙虚? って思いましたか? 
中には科学を横暴なものだと捉える人もいるようです。でもそう思われるのは、科学者たちが科学の提示の仕方を間違ってきただけだと私は思ってます。

まず、科学の言語では、「絶対」はほぼ使いません。

◯◯、という結果が出ました。この結果が単なるランダムなチャンスによるものである確率は、◯◯% 以下であるため、このお薬は◯◯の症状の改善に有用であると思います。

といった ちょっと周りくどい言い方をします。

どこかの怪しい水のセミナーのように
これはゼーったい効きます! 100万円です! 

なんてことは言いませんw 

そもそもこの世の中に絶対なんてありますかね?

食事療法の歴史なんか見てくださいよ。 ちょっと前まではお肉は悪で、って言われていたのが今度は糖質制限とか出てきて ご飯よりもお肉を食べましょうー!とかやってる。 

科学の「事実」だって年代により、変わっていきます。時が経てば新しい説が出てきて、偉大な研究者もいっぱい間違えていたことが明らかになったりするのです。

なのでね、何か情報がある時に、冷静に咀嚼して欲しいのです。

私が主張していることもそうです笑 

もちろん、科学者でもない人たちに ソースとなる論文まで調べましょう、とは言いません。

でも、 どうか ただの強い言葉 に惑わされないで。 

どんな証拠をもってその主張をしているんだろう、そしてその人はどんな顔をしてそれを言ってる? 色々観察してみてくださいね。

そしてね、科学は宗教じゃないから。
科学では足りないことだっていっぱいある。 科学が間違うこともある。 

でも、それでも ピュアな科学は、愛から作られてることをわかって欲しいです。

ちなみに。。。 コロナのワクチンとかね、絶対安全です! って言ってたテレビに出るような人を私は似非科学者と思ってますw 絶対はないだろ。

↑これを切り取って、ほら、コロナワクチンは陰謀だ!とかいう人も 受け付けませんw

冷静な視点で情報を捉えたいですね!


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