【曲解説⑥】 あなたにとってのシャトーブリアンは何ですか？
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シャトーブリリアント
A5ランクのお肉は、英語ランクのお肉だと思ってた。
私は実際、英語（？）のお肉「サーロイン….フィレ….リブ….」が高いモノで、バラとかコマとかが安いという認識で一切気にしないで人生を送ってきました。そんな高いお肉の名前、人生でそんなに登場しません、ペッ。
この曲を書く1年前くらいに友人の会話で真実が判明し、それとなく合わせて（そういうことだったのか….）と心の中に閉まって帰宅した記憶があります。
実は"A5"という概念に「おいしいかどうか」は含まれません。美しくキメ細かくがアルファベット部分、そして１頭から美味しくいただける部分が多く取れることが数字部分なのだそうです。つまりC1は美しくなくあまり取れない（どんな肉よ）。見た目が良い≒美味しいは8割方は生モノの真理なので良しとしましょう。
ちなみにC3とかB2とかは"言う必要がない"ので表示されてないだけで普通にスーパーとかの安いお肉はここらへんなのだそうです。
待って？肉の話しかしてません。
実はこの頃Gt.のSAT-is-FACTIONがB'zが好きということを知り、そのエッセンスを入れようと意識しました。このテーマが"どんな形だっていい、その人にとって大切だと思える輝く何かがシャトーブリリアント"なので、ノスタルジックというか昭和なムードをふんだんに混ぜ込みたいなと思いました。改めて色んな音を追いかけてみてほしいです。
今風ではない古いハードロックなテンポ感で、アジテイト（扇動）感、ノスタルジック胸キュン、大切なもの、ぬくもり、理想、そしてそれらの輝き。そんな言葉を軸に歌詞と曲を"あえての昭和"をこしらえました（いや、好きなだけなんでしょうが）。
前回ギターソロについて語りましたが、この曲に関しては、うちのGt.が"B'zを愛している"→"そのニュアンスがほしい"→"曲と一体化できるGt.、最高。"ということで完全に任せました。良い事づくめ。
私の仮歌（かりうた：Vo.に伝えるためにとりま歌ってみるやつ）がAメロとかでB'z的リズムの喋り口調崩し全開だったのですが「うん、それは真似しないでいいよ」って私でも思ってたので自己満足で終わりました。フンッ。
あと、完成した後にBメロの歌のリズムがクロノ・トリガーのロボのテーマに似てることに気付いたんです。間違いなく好きだったからでしょうね。あの曲の空気って、ただの勇気とかじゃなくてあてどない・果てしない未来へ進もう、不安はあるけれど、空はこんなにも晴れているのだから。みたいなイメージだと思ってます。憧れも含まれているのかもしれません。
そんなエピソードもあり。
あなたにとってのシャトーブリアンは何ですか？
人なのか団体なのかモノなのか概念なのか記憶なのか。みんな、自分にとって"輝き"の象徴みたいな存在がいる・あると思います。眩しくて、追いかけてくて、ずっと共にありたい存在。
私がこの歌詞に込めたのは、
「自分が信じたモノ信じて」
でした。誰がなんと言おうと周囲の多くの人が違うところへ向かおうと自分が大好きなモノを捨てる必要はなくて。そして自分が・大好きな仲間が誰かにとっての"シャトーブリアン（輝き）"になれたらいいなという願いや祈りを込めて作った曲でもあります。
この頃の曲はテーマが食べ物・飲み物の"裏テーマ"で私のグループへの想い・仲間への想いをたくさん込めています。全く予想が出来ないこの先、どんな辛いことが待ち受けていたとしても「気付き合って」「磨き合って」力強く仲間達と歩んで行きたい、全ての時間を費やそうと覚悟した時期でした。
何を肉で真面目な話をしているんだと思われるかもしれませんがガチでそう思ってました。
言葉遊びと本気の想いの同居、というのでしょうか、それが理解されにくいであろうことはもちろん自覚はしてはいるのですが、まぁ隠し味というかいたずら心もありました（笑）
余談ですが、東京にシャトーブリリアントという住宅が存在します。私の歌詞やタイトルは勝手に練り上げた造語が多いので、偶然同じ発想に至った方とは握手がしたい….と思ったんですがこれ怒られる案件でした。
シャトーブリアン（肉）をスタート地点で考えると「おちゃめな建物の名前うふふ」ってなるじゃあないですか。違うんです。
シャトー＝城。
つまり、"輝かしい城"というステキな意味が込められているのです。別に、「シャトーってよく物件の名前で使われるじゃん？シャトーブリアンて高級じゃん？輝きじゃん？合体したらシャトーブリリアントじゃんw」って発想で名付けられたワケがない。一緒にしないでくれって怒られる。
以前、こういう感じで"ムーンライトハゲ"という言葉で感動したこともあったので調子に乗りましたよね。そんなワケないですよね、しょぼん。
【今聴き直してみて】
小さい頃は記念日とか
ちょっと良さげやつを
ママがね 焼いてくれたら
それだけで幸せだった
よくハメたなこの歌詞。
先に思いついてて絶対入れたかったんです。この歌詞が私の中で「自分にとってはそれが"シャトーブリアン"」を上手く言えた情景でした。
そういえば今回B'zのニュアンスと言いましたが、こういう時「どの曲のどういうテイストを持ってこよう」とかは考えたりはしません。それじゃただの人のズルふんどしですし、意識の流れを変えなきゃクリエイターじゃないです。先人のカルチャーを"武器"にするのと"へへへ便利だねドラえも～ん"にするのはちょっと違うんですよね。
私はこの場合、"印象"だけで勝負をします。その"っぽい"印象になる原因を研究します。何故なら曲やプレイから滲み出る愛がアーティストに対するリスペクトだと思っているので。
歌詞をモジッたり裏で鳴ってる演奏変えたりって、ある程度作曲してる人なら鼻ほじりながらできるのが現実です。ただそれをヌケヌケとやる覚悟、今っぽさ、勇気は評価されると思いますし、私はビビって出来ませんし凄いなって思います。そこに至る"分かりやすさ"と戦った苦悩は尊いです。
まぁ結局、
ご本人とそのファンの方々にとってOKだったら拍手、NGだったら無粋という絶対正義があると思っています。いえ、そうあって欲しいです。
ちなみに動画にインサートする手作りBGMではわかりやすく思いっきりやります。堂々と「私が作った」なんて絶対に言いませんが（笑）
こんな語ってますがライブではかなりストレートな脳筋曲ではあるのでサラッと拳を上げて聴いてみてもらえたら嬉しいです！
次は現リーダー"猛蹴死"をこの１曲でまるごとプロデュースするというコンセプトで作った（訳：むちゃくちゃなお願いを受け入れてくれてありがとうたけしさん）"スイーツバカ一代"の紹介でお会いいたしましょう！
【定期情報お知らせ】
12/15にノコフク現体制ラスト公演が行われます。MAD JAMIE,すごいバンド名にしたかった。,CHAMPAN CALL,THE SALA,便所の草,助っ人集団☆ジャイアンツの皆さんが現体制の最後の時間を共に過ごしてくれます。是非チケットをゲットしてご来場いただきたいです。
チケット
https://nokofuku.thebase.in/items/78073457
https://t.livepocket.jp/e/nkfkgoeson
了
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