文化祭は結局、最高
ちょうど1年前に大学のミュージカルサークルにて脚本と演出を担い、公演を打ったことがある。その当時、新しい脚本を役者に配る際に趣味程度に書いていた稽古録を読み返す機会があった。そこには、本番へ向けた意気込みや、稽古で起きた面白い話、僕が常々思っている話などが書かれていた。まぁ、このブログとやっていることはほぼ同じだ。その時の話もまた載せてみたいなとは思ってる。
そんな僕の考えや思いが散らばっている文章を読んでいるとなぜか「暖かさと切なさ」が同時に心を訪ねてきているのが分かった。アポイントもなしに愛おしい思い出が訪れてきた。
「三田祭」という大学生の文化祭、昔から文化祭が好きだった。所詮文化祭を作るのは学生であり、演劇もダンスも模擬店の料理もアマチュアが作ったものである。でも文化祭は需要(お客様)の感動に、供給側(学生)の感動も加わる。だから、文化祭は最高なのだ。僕はもう手にすることが出来ないあの侘しさと楽しさと香ばしさと感動を混ぜ合わした名前のないカクテルをもう飲むことはできない。今も現役のみんなはいつか寂しくなることを知らずに笑顔で文化祭を作り続けている。その一瞬一瞬を大いに味わってほしい。青春が未だに好きな僕はそう伝えたい。
また当時公演を一緒に作り上げた仲間たちと集まりたいと思っている。でも、あの当時の仲間で集まったとしてもあの時の感覚と匂いは蘇らない。それでも集まったら「また会えた喜び」でその場が楽しくなるのは確信している。でも、急な訪問客の暖かさと切なさの全てが解決するわけではない。そうなんだよな。みんな、伝わるかな。皆に会いたいのだけれども。
あの時の皆の笑顔と楽しかった日々はやっぱりあの時のもので、過去の思い出を真空パックで未来に持ってくることはできない。だからこそ思い出はいつも綺麗に見える。Cf:ジュディマリ
だから今を楽しめって話なんだろうな。
こういった何とも言えない感情に再会した。
その読んでいた稽古録の最後の最後にはこう書いていた。
「また、どこかで笑えたらいいな」
いやお前、どっちやねん。
暖かさと切なさ:「ピンポーン、」
僕:「はい!」
暖かさと切なさ:「あの時、楽しかったよね、」
僕:「うん(泣)」
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