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相も変わらず好きなもの

常に意識しているわけではないけれど
ふと振り返るといつも生活のそばに在って、
深く関わるわけではないけれど
気が付けば長い付き合いになっている。

30も手前になればそんなものがいくつか在って、気付いた時にたまらなく愛おしい。

たとえば高校の同級生が紡ぐ言葉。

たとえば少し奮発して購入した万年筆。

たとえば友人から譲り受けた鉄のフライパン。

あたらしいものもはじめて触れる世界も良いのだけれど。
何気なく側にある言葉や物の存在に気が付いた時、旅先から家に帰り着いた時のような感覚になる。

過去に想いを馳せた年配のかたによく言われる
あの頃はよかっただとか、
戻れるものなら戻りたいとかを言うつもりはない。

言うなれば
あの頃もよかったけれど いつも いま が一番だし、
戻れるものならもう一度同じ経験をなぞって いろんな感情を嫌というほど味わいたい。

いつも前に進んでいたい。
そしてたまに振り返ったときに
自分が大事にしてきたものごとを少しの時間だけ見つめたい。

そんなこんなで載せがちごはんをひとつ。

マンゴースムージー
(ごはんではなかった。)

冷凍マンゴー、漬けてたはちみつレモンを少し、ヨーグルト、お砂糖すこし、お水すこし。ミキサーにかけてコップに注ぐ。なんと簡単なこと。

使っているストローは台湾製のエコストローで、これはステンレス製。

近年言われている、プラスチック製品を減らそうというそれ。それもそうなんだけど、

個人的には紙も鉄も木も同じように資源であり、どれも同じように大事に長く使ってよと。

どの立場からものを言っているのかわからないけれど、大切な資源やそれぞれ環境に及ぼす(主に悪)影響は同じように扱いたい。

このストローもいつしか振り返れば
長く側にあって愛おしいもの のひとつに位置していることだろう。

マンゴー独特の臭みと甘酸っぱさに夏のはじまりを感じながら、そんなことを悶々と思うのであった。

おわり。

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