BB小説家コミュニティ8期参加レポート
うまく文章が出てこない。現在進行形の話である。
そういえば三月にも同じような症状に苦しんだ。三月といえば、BB小説家コミュニティ7期が終わり、気が抜けたのか謎の発熱を発症しながら年度末の忙しさに振り回されているうちに文章の書き方を見失った、地獄のような一か月間だった。
BBコミュ7期が素晴らしかったので、三月早々に8期のスタンダードプラン入会を申し込んでいた私は、三月のその状態を引きずったまま非常に悩んでいた。何せ、文章を書けないのである。しかし迎えた四月、私の焦燥をよそにBB小説家コミュニティ8期が始まり、キックオフ会が開かれた。茫然自失となっていた私は遅刻しながらも、ようやく気持ちを切り替えた。
4~6月の行動と結果
・感想サービスと執筆
3月に書き始めていた短編は上記の現象により書けなくなっていた。代わりに、ある青春短編小説を書こうと奮い立たせ、4月の感想サービスを使用し、プロットを提出。フィードバックまでに時間があり、とにかく書き進めていたのだが、あまりしっくりこない。そうしている内に届いたフィードバックをきっかけに、私はそれまでに書いていた約1万文字を捨て、編集アドバイザーさんの助言を元に書き直しに成功。その後、冒頭1万字を感想サービスに提出する事ができた。
ちなみに、今期の目標は、
①7期から書き始めていた長編の完成
②新作短編の完成
だった。②は上記で書き進める事に成功し、5月中旬にいったん完成させた。そして5月の感想サービスで①長編のプロットを見ていただき、続きを書き始める事となった。
・編集相談会
マクド〇ルドでまともに注文もできないレベルのコミュ弱の私が7期でできなかった事のひとつとして、相談会に参加し、質問をする事があった。
Discord内でチャット形式で行われる相談会である。
勇気を出して質問を投げかけたところ、担当のアドバイザーさんが非常に親切にお答えくださった。そしてこの相談会のすごいところは、他の方の質問にも共感でき、「それ私も訊きたかったやつー!」となり、ちゃっかりと回答を得られるところである。無理に質問をする必要は一切ないのだが、今回は私が日頃創作している時に浮かんだ疑問を投げる事ができてよかったと思う。
日程によってはリアルタイムで参加できない相談会もあったのだが、ログが残っているので問題なしである。今後の活動に活かしていきたい。
・企画壁打ち(有料オプション)
そして8期のひそやかな目標として、別途有料サービスの利用があった。
アドバイザーさんによって、音声でお話したり、チャット形式で相談に乗って頂けるサービスである。
プロでもなければ、プロに近付けるほどの力もない私がこんな素晴らしく本格的なサービスを利用してもよいのだろうか……と7期で見送ったサービスだったが、アドバイザーさんのスケジュールを拝見したときに「今だ! 今しかねぇ!」と思い立ち、申し込み完了。GW中であるにも関わらず、お世話になる事ができた。
基本的には、いただいたフォーマットを用いて企画書を提出し、書きたいものについて相談する、という流れになると思うのだが、中には人生相談などで使用する方もいらっしゃるのだとか…。私はとりあえず右も左も分からないまま企画書を提出したのだが、全く意味のないものとなった。書きたいものがなかったので当然である。そう、私は人生相談をしたかった。
Discordを使用して、音声でのやり取りである。わけの分からない企画書を提出した私に対して、担当のアドバイザーさんはとても優しく対応してくださった。
「何についてお話しましょう?」と訊かれたので、
「物語を書くうえで、主人公の目的や結末を明確化できません(要約)」と答えたところ、具体例を用いながらあらゆる方法や考え方を教えてくださった。
そして驚くべきことに、私は過去にBBコミュ関連のコンテスト(第2回下剋上コンテスト・第1回BRコンテスト)に応募していたのだが、どちらの拙作も覚えていてくださり、それを踏まえてのアドバイスを下さったのだ。自分の作風や傾向を知ってくださった上でのアドバイスがどれだけ有益たる事か…! ジャンル迷子になりがちで、何をどうやって書いていいのか分からなかった私にとって、いただいたお言葉は涙が出るほど嬉しかった(実際泣いた)。
そして極めつけの一言。「宮内さんの作風、好きですよ」
……分かっている。社交辞令である。しかし、そのお一言で天にも召される思いである。私は一生書き続けます。
私の作風に合ったジャンルなども教えてくださり、私はこれからもチャレンジしたいと思っている。
その節はありがとうございました。
・個別編集(有料オプション)
そして、出来上がった原稿を持ってアドバイザーさんに直接訊ける有料サービスを利用する事にも成功。
上記の①青春短編小説(4万字程度)について、プロットと冒頭一万文字感想を見て下さったアドバイザーさんにお願いし、完成した短編を見ていただいたところ、的確にアドバイスを下さった。そして物語の流れでしつこい部分や、意識の逸れる文章をご指摘くださり、45,000字ほどの短編を、40,000字まで削る事ができた。くどい部分があった展開を滑らかにできたと思われる。こちらについてはチャットサービスを使用したのだが、文章でお答えいただけた分、その意味について深く考える事ができた。
お名前を挙げる事の許可をいただいたので、一言。
ヒダマルさん、その節はありがとうございました! 受賞する事ができたらヒダマルさんのおかげですって私は言いたい(妄想が行き過ぎている)
・特別イベント・セミナー
なんと8期には特別セミナーも開催された。
外部参加者では有料のところ、コミュ参加者は無料で参加できるという大盤振る舞いだ。私はライトノベル書きではないのだが、物語の構成が下手だという自覚はあったので、参加しないわけにはいかない。というわけで3時間みっちりと講座を受けたのだが、驚くほどあっという間に時間が過ぎてしまった。企画の大切さや構成方法について教わり、これらも今後に活かしたいと思う(本当に活かせるのか…?!)
以上が私の三か月間だった。
主には、目標だった新作短編と書きかけの長編完成をこなし、一つの新作ショートショートも6月最後の感想サービス枠で提出する事ができた。
また、上記①長編についても現在10万字感想枠で提出しており、フィードバックが非常に楽しみである。こちらについても、同じアドバイザーさんに個別編集をお願いしたいと考えている。
基本的には7期同様、Discord内の集中部屋に籠って作業に集中する事ができた。他の創作者さんのアイコンを見るたびに元気をいただき、私も頑張ろうと思えた。以前のレポートでも書いたが、図書館のような場所である。
根本的に創作とは孤独である。宇〇田ヒカルもそう言ってた気がする。キ〇グヌーもそう言っていた気がする。孤独は悪い事ではない。しかし、孤独によって余計な思考に捕らわれ、創作に悪影響を及ぼしたり、メンタル不調を起こしてしまうのはもったいない。参加者同士の読み合い禁止であるコミュ内では、適度な距離をとりながらも孤独感に陥らないという絶妙なバランスのとれた居場所を得る事が可能なのだ。
プロの方でも、プロを目指している方でも、趣味として楽しんでいる方でも、悩みはあるだろうし、それらはその方自身にしか解決できないものかもしれない。だけどコミュにいれば余計な思考に襲われず、時には優しくアドバイスして下さる方もいるだろう。
運営側の方はもちろん、8期の参加者も優しい方ばかりだった。これは、運営側の作って下さった環境も要因のひとつだと思う。
馴れ合いが苦手な方にも、黙々と作業したい方にも、他の創作者とコミュニケーションをはかりたい方にも、おすすめできる場所、それがBB小説家コミュニティーだ。
というわけで、以上が私の8期レポートである。
最後に、オタペン社長、編集アドバイザーの皆様、そして8期参加者の皆様(集中部屋でお会いしていた皆様も!)、ありがとうございました!!
私自身に何かいい事あったら(例えば受賞とか?!)、絶対「BBコミュのおかげです」って言ってやるかんな!!!!!!
(そのためにも早く文章を書けるように七月も活動します!)