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養老保険の解約で、月12,840円の節約に成功。スムーズに解約するための秘訣を紹介!
お金を増やす最初のステップとして、固定費の見直しは大切です。
この記事では、かんぽ生命の養老保険の解約手続きを出来るだけスピーディに進める方法をお伝えします。
ー なんとなく入った養老保険、保証内容が微妙だから解約したい。
ー 解約の手続きなんてしたことないから、どうなるのか不安。
ー いつも混んでるし、郵便局の窓口に行くの嫌だなぁ。
保険の見直しを始めた方に、共通する悩みではないでしょうか。
たしかに解約を決断するには勇気がいるし、めんどくさいですよね。
しかしメリットの少ない保険に加入し続けたままでは、お金を貯めるチャンスはどんどん遠のいてしまいます。
そこで、わずらわしい手続きをスピーディに行う秘訣をご紹介します。
前半は、私が解約した養老保険について詳しく紹介しているので、忙しい方は目次から「手続きの流れ」に飛んでくださいね。
解約してきた養老保険について
私が解約した保険は、かんぽ生命の「普通養老保険(短期払込型)です。
高校生の頃に母に連れられ、郵便局で契約しました。社会人になったら、自分の給与から支払うという条件で、今まで両親が払ってくれていました。
・払込期間 10年+据置 5年
・毎月の保険料 12,840円
・払込保険料の累計 1,540,800円
・満期・死亡・重度障がい保険金 1,500,000円(返戻率 96.5%)
・契約年数 6年
支払い済み保険料は、847,440円(2022年1月までの66ヶ月分)です。返戻額は、契約時の資料から予想できます。 私は754,000円くらい(予想返礼率 89%)だろうと見積りました。
解約を思い立った理由
お金の勉強していくうちに、この養老保険は要らないのでは?と思うようになりました。まず保証額が150万円というのは、心もとないです。そもそも、扶養する家族がいる訳ではないので、今の私には生命保険をかける必要性がありません。
満期まで払い続けた場合、残額は12,840円×54ヶ月=693,360円になります。
2031年に150万円を受け取れる(予定)とはいえ、毎月12,840円を4年間も払わなければならない上に、5年間も資金を拘束されます。同じ額を投資に回せば、お金を増やせる可能性があるため、養老保険を続けることに魅力を感じませんでした。
アセットマネジメントOneの資産運用シュミレーションで計算してみました。
仮に、初期投資0円、月1万円を4年間積み立て、利回り年3%で運用したとします。すると予想資産は509,313円になります。
次に、この500,000万円をさらに5年間(月々の積み立て無し)、利回り年3%で据え置いたとします。予想資産は、580,809円になりました。保険を続ける代わりに投資をすれば、同じ時間で8万円ほどお金を増やせるということですね。
これは税金が考慮されていない数字ですが、月々の積み立て金額と期間を少なく見積もっているので、ざっくり金額としては悪くないと思います。当然ながら、リーマンショックのような大暴落が起きれば、資産が半分以下になりことも考えられます。逆に、より高い利回りで運用できれば、さらに資産を増やせます。
以上を踏まえ、これから私が稼ぐお金は養老保険ではなく投資に回した方が、結果として自分の為になると判断しました。
解約前に悩んだこと
母主導で入った保険だったので、最初は解約に大反対されました。親としては、2031年に受け取る保険金150万円=私の結婚資金、という算段だったようです。また「生命保険料控除が使えるから」という理由でも解約を思いとどまるように言われました。そこで、この養老保険を使った場合いくら節税できるのか、生命保険控除についても調べてみました。
入社して間もない頃なので、課税所得は330万円以下と仮定します。その場合、所得税率は10%となります。なお住民税は一律なので10%です。
年間の支払い保険料:154,080円
控除金額: 所得税40,000円、住民税28,000千円
所得税の節税額=40,000万円×10%=4,000円
住民税の節税額=28,000千円×10%=2,800円
節税額の合計=6,800円
確かに、税金が年間6,800円ほど安くなるようです。しかし、今の私に生命保険は不要なので、税額控除のために民間保険をかけるのは本質的ではありません。
これまで85万円近く払い込んでもらっていた上に、親心を聞かされたので、多少、決心が揺らぎました。しかし心を鬼にして、母に自分の考えを伝え、最終的には納得して(諦めて?)貰いました。
手続きの流れ
手続きの流れは、いたってシンプルです。
必要な物を揃え、郵便局の窓口に行く。
必要書類に記入、署名をする。
指定した口座に、解約金が振り込まれる。
まず、手続きに必要な物から見ていきましょう。
・保険証券(保険証書)
・顔写真つきの身分証明書(マイナンバーカード推奨)
・本人名義の口座情報(通帳やキャッシュカード。ゆうちょ以外でもOK)
・印鑑(場合により必要)
顔写真がついていない身分証の場合、本人確認のため2枚必要になります。
詳しくは、かんぽ生命のHPをご覧ください。
解約を申し出ると、まず解約理由を聞かれます。それから、他社の保険への加入状況などを聞かれます。次項で詳しくお伝えしますが、窓口の方は、さまざまな提案をして、あなたに解約を思い止まらせようとします。ここが正念場です。やたら待ち時間が長いのも、「考える時間を与える」という相手の戦略です。
解約の手続きが完了すると、翌営業日以降に返戻金が振り込まれます。
スムーズに解約するための秘訣
私の場合、窓口に案内されてから40分ほどで手続きが完了しました。
運の要素も大きいですが、1時間以内に郵便局から脱出するためには、以下を意識すると良いでしょう。
腹落ちするまで、よく考えてから窓口に行く
必要な物を全て揃えていく
解約理由は「不要になったから」
他社の保険加入状況は正直に答えなくてもOK
受け答えは簡潔に
1 …決心がつかないまま窓口に行くと、セールストークに惑わされます。なぜ解約したいのか、その保険がなぜ不要なのか、自分の言葉で説明できるなら、決意が揺らがないと思います。私の場合、「生命保険は今の私には必要ない」「貯金と投資は自分でやる」と自分に言い聞かせていました。
2 …忘れ物のせいで出直しになったら、悲しいですよね。せっかく捻出した時間とヤル気がもったいないです。持ち物チェックは抜かりなく。
3 …まず解約理由を聞かれます。ここで「保険料が高いから」「まとまったお金が必要だから」などと言ってしまうと、沼にハマります。「契約者貸付」「保険料の減額変更」「払い済み保険への変更」などの説明が始まらないように、ズバッと「不要になりました!」と言いましょう。
4…解約理由とともに、他の保険加入状況を聞かれます。私は正直に「民間保険は入ってません。」と言いました。とはいえ正直に答える必要はないでしょう。「もしもの備えはありますか?」と別の保険を勧められるだけです。塩対応で乗り切りましょう。
5… お気づきかと思いますが、悩んでいる素振りを少しでも見せると、セールストークが加熱して、どんどん帰れなくなります。受け答えは「承知しています。」「問題ありません。」「大丈夫です。」とハキハキ答えるのが無難です。
『この人は、勧誘してもムダだな。』と思わせられるように、意識しましょう。
「不利益事項の説明書」が登場すればゴールは目前です。
解約した結果
窓口に行った翌日に、お金が振り込まれていました。実際に返ってきた額は、755,270円(返戻率 89.1%)でした。解約による損失は 92,170円です。短期的に見れば「損」ですが、返戻金75万円を種金にして利回り3%で運用できれば、この損失は4年半ほどで補填できそうです。(両親が積み立てていたお金なので、親に返しましたが。)よって長期的に考えれば、この損切りは有効だったと考えます。
まとめ
このページでは、かんぽ生命の養老保険の解約について紹介しました。
手続きをスピーディに行うために、次の5つを意識しましょう!
1. 腹落ちするまで、よく考えてから窓口に行く
2. 必要な物を全て揃えていく
3. 解約理由は「不要になったから」
4. 他社の保険加入状況は正直に答えなくてもOK
5. 受け答えは簡潔に
お金を増やすという視点に立ったとき、その保険があなたにとって本当に必要なのか、よく考えてみましょう。損切りには、勇気とエネルギーが必要ですが、私は思い切って良かったと思っています。
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