あの日本の大物グループじゃない海外のアーティストをSpotifyで発掘しよう

Spotifyは月額980円(スタンダードプランの場合)で世界中のいろいろな音楽を聴くことができますが、もちろん全世界の音楽の総てが聴けるというわけではなく、我が日本国内の人気アーティストであっても、配信されていない楽曲がたくさんあります。

今でこそ配信されていますが、ミスチルやB’zの楽曲は、サブスクサービスの開始時からかなり長いあいだ配信されていなかったし、山下達郎さんやマキシマムザホルモン(※アニメタイアップの2曲のみ配信)など、アーティストご本人の意向によって、現在も配信されていない楽曲もあります。

とはいえ、今やカウントダウンTVのランキングでも、CDの売上というよりかはストリーミング数で順位を決めているようで、時代は確実にサブスクで音楽を聴くフェーズになっており、それまで頑なに配信を拒んでいた嵐の全楽曲がSpotifyで解禁されたというニュースを見たのが、もうかれこれ3～4年前。

正直なところ、嵐の皆様、およびジャニーズグループそのものには特に思い入れはなく、楽曲もほとんど知らないので、そのニュースを見た時は何気なくすっ飛ばし、別にSpotifyで嵐を検索することもなく過ぎていったのですが、ある時にたまたま、おすすめに「SMAP」の文字を見たような気がして、再生してみたところ。

中性的で艶やかな声が、シンセサイザー？の音に乗って流れてきました。『Rhythm is a Dancer』という楽曲らしい。

PV？もあるようで、再生するとバック画面に、めちゃくちゃ線の細いボーカル？の方と、Mr.マリックみたいなサングラスを掛けたもうひとりのメンバー？の方が交互に現れる。

とりあえず、キムタクも中居くんもいないので、SMAPではないことは理解した。というかよく見たら「SNAP!」であった。誰なんだ、SNAP!……。そして、ボーカルの方が女性なのか男性なのか、声からも外見からも判別できない。

調べてみたところ、『Rhythm is a Dancer』は1992年の楽曲で、全米5位、全英1位という大ヒットを記録、1990年代のクラブハウスでは定番で流れていたそうな。そして、ボーカルさんは女性のようです。

Wikipediaに2017年に撮影された写真が載っていますが、Mr.マリックっぽいメンバーの方はめちゃくちゃマッチョだ。

うっかりSMAPと間違えたことで出会ったSNAP!であったが、日本の有名グループと同名の(あるいは物凄く似ている)、ぜんぜん知らん海外のグループは他にもあるのではないか。

もともとXというバンド名だったX JAPANが、海外進出に向けて後ろに「JAPAN」を付けた理由は、すでにアメリカにXというパンクバンドがいたからだという事例も実際にある。

あいにくSMAPはいないようだが、もしかして……、と、軽薄な気持ちで検索してみたら。

いたんだわ。TOKIO。

といっても、もちろん城島リーダーはいないし、DASH村とも関係がない。

スペイン？のメタル？バンドである。再生回数が2番めに高い『princesa del engaño』がキャッチーで聴きやすい。

タイトルの『princesa del engaño』は訳すと「欺瞞の王女」なのだそうだ。スペイン語がそもそもさっぱりわからんが、おそらくシャ乱Qの『ズルい女』みたいなことを言っているラブソング的な歌詞だと思う。すべて予測だけど。

2024年にリリースされたアルバムの収録曲なので、かなり新しい。が、バンド自体は1983年から活動している大ベテランのようだ。

V6もいる。

ひらパー兄さんこと岡田くんはもちろんいない。トニセンもカミセンも関係ない。ちなみに、トニセンの方はサブスク解禁されているようです。

1982年に発売されたアルバム2枚のみ配信。その後の活動についてはよくわかりませんが
、『Slipper Dig Aldrig』が代表曲っぽい。

タイトルの英語は「あなたを絶対に離さない」という熟語のようで、サビではこれを連呼する。

こちらもなんとなく、’90年代初頭のビーイング系みがあって聴きやすい。というか年代的に考えて、'90年代初頭のビーイング系がこのあたりの系譜に影響を受けているというべきか。

元ジャニーズ系列から離れたところだと、ザ・ブルーハーツも配信されています。

もちろん、ヒロトさんもマーシーさんもいません。検索してもそちらばかりが出てくるので、こちらのザ・ブルーハーツについてはさっぱりわからん。男女のツインボーカルのようだ。

一番人気の『Silver Dollar Girl』は2010年作。めちゃくちゃポップだ(語彙力)。こちらのザ・ブルーハーツさん、YouTubeチャンネルらしきものもあるのですが、公式なのか非公式なのか、よくわからない。

1999年にドラマ主題歌『なにしてんの』がヒットした日本の男性ユニットSURFACE……ではないほうの、アメリカのニュージャージー州の男性グループSURFACEの1989年の楽曲、『SHOWER ME WITH YOUR LOVE』もある。

昔、カラオケがデンモク検索ではなく、歌本と呼ばれる分厚い本に記されたコードを、機械に打ち込む方式だった頃のはなし。

その歌本のSURFACEの項目では、日本の男性ユニットのSURFACEと、ニュージャージー州の男性グループのほうのSURFACEが入り交じっており、日本のSURFACEの『なにしてんの』と同じページに、ニュージャージー州のSURFACEの『SHOWER ME WITH YOUR LOVE』が載っていて、当時は日本のSURFACEしか知らなかったので、日本のSURFACEに『SHOWER ME WITH  YOUR LOVE』なんていう曲あったか？と疑問に思ったものです。

昔は完全に謎に包まれた楽曲でしたが、今では誰の曲だかわかるし、いつでもこうやって聴ける。時代の進化よ。もちろん、日本のSURFACEもSpotifyで聴けます。

いやー、Spotifyは楽しい。