『無罪モラトリアム』
椎名林檎さんの1stアルバム。
これ、持っていたんですよ。
なぜ過去形なのか?結論から申しますと、
「おとうとに ぱくられてた」
のです。
ええ、リアルでも意外がられるのであまり言いたかないのですが、自分には弟がいるのですよ。……仲が良いかどうかは……ごめんなさいノーコメントです。かといって悪いわけでもないんだけどね。普段あまり話さないから。
それはともかく、これを探し当てるまで丸1ヶ月かかりました。ちなみにその次のアルバム『勝訴ストリップ』もパクられていましたが、シングル『罪と罰』はなぜかパクられていませんでした。ジャケットの裏写真の黒塗りメイクに引いたのでしょうか。『勝訴〜』のCD盤面の椎名さんはめちゃくちゃ可愛いのでギャップがあり過ぎたのでしょうか。
そのギャップが椎名さんの魅力なのかもしれません。『茜さす 帰路帰されど…』とか、20歳前後の若人の語彙ではありません。黄昏れながら帰路に帰るにはまだ早過ぎます。かといって『ここにキスして。』は本当にフツーの女子高生みたいな歌。
前半で彼氏と別れ上京し、歌舞伎町の女王を目指していた浅井健一ファンの人と同一人物だとしたら、複雑な人生を歩み過ぎている。全部の曲が濃くて、デビュー曲のはずの『幸福論』(といってもシングルとはアレンジが全くもって変わっていて完全に別物)がなんだか浮いている。でも素人考えだけど、後の東京事変に最も近いのってこれかな。
『丸の内サディスティック』の歌詞は、まずベンジーが誰のことが最初知らなかったしグレッチもよくわからなかったので勝手にSM女王様だと思っていたのですが、そう捉えるとかなり変な歌だな。実はかなり現実的な歌だけど。
なんかこう、雑感だけを書いた内容になってしまいましたが、特別ファンなわけではないし、何十回も繰り返し聴いたわけでもないのにこれだけ雑感が出てくる時点で、この作品のインパクトって凄かったんだと思う。そりゃ弟もパクるわ。でも借りパクはいかんよ。