全自動化される未来
少し前に昆虫食自販機の話をしましたが、あそこまでぶっ飛んでいなくとも、変わり種の自販機というのは世の中にたくさんあります。
たとえば、だし道楽の自販機というものが、大阪市旭区の千林商店街にあります。
他にもいくつかの場所で見かけたことがあるのですが、全国各地に設置されていて、24時間いつでも出汁が買えるようになっています。
夜中に急に出汁が必要になる、という状況が日常的に起きる人が果たしてどのくらい存在するのかはわかりませんが、ずっとそこにあるというのは、需要があるからでしょう。
枚方市ではわりと最近になってハンバーガーの自販機が設置されたようで、好調な売れ行きのようです。
チェーン店で出されるもののような焼きたて感はなさそうですが、いつでもどこでも手軽にハンバーガーが食べられるというのは、なかなかの魅力。
そういえば、深夜にハンバーガーを食べたことって一度もない。というか、歩きながらハンバーガーを食べたこともない。なかなか腕白小僧っぽい絵面だ。ハンバーガー大国と謂われるアメリカではどうなのだろうか。
ただ、自分は口の開きが小さくて、普通サイズの照り焼きバーガーすらひとくちでは無理なので、歩きながらだとポロボロこぼすだろうなあ……。メガマックとかだと酷いことになりそう。
さて、このハンバーガー自販機はレトロな外観も魅力で、現代の感覚からすれば異端なのですが、昔はパーキングエリアなどでよく置かれていて、そうそう珍しいものではなかったみたいですね。
そもそもかつては乾電池なんかも自販機で売られていたわけだし、変わり種の自販機だと感じてしまうこちらの方が、もしかしたらズレているのかもしれません。
コンビニが今ほどそこらじゅうに点在していなかった頃は、夜中にタバコを買うのはほとんど自販機だったし、夜中の営みをなさる際に必要な器具(なんの器具なのかよくわからない人は、そのうち授業で先生が教えてくれるはずなので、それまで心に秘めておいてください)も自販機。
自分はお世話になっていませんが、エッチな本だって、かつては自販機で売られていたといいます。
むかし京都市内のどこかで見つけた記憶はあるのですが、もう15年くらい前なので、撤去されている可能性が高いかな。今おもえば記念(なんの記念だよ)に買っておけば良かった。
また、一部の駅では自販機のセブンイレブンも存在するようですね。一般の店舗よりも商品数は少ないものの、軽食や新聞を買うだけなら、それで充分かも。
例のアレによる時代の変化に呼応してか、マスクの自販機もどこかで見かけました。どこからどう見てもガチャガチャの機械を流用していて、急遽つくった感じではありましたが。
話は変わりますが、最近はコンビニやスーパーで、スキャンから支払いまで自分で完結させるセルフレジをよく見かけるようになりました。
成人確認が必要な酒・タバコは買えないそうで、完全に移行したわけではないみたいですが、将来的にはレジに全く無人ということもありそうです。
駅の改札だって、昔は駅員さんが切符をきっていたのが、今は基本的に全自動ですからね。慣れればなんとも思わないのかも。
そしてあらゆるものが自動化・無人化され、人のいる店舗というものがレトロな代物として扱われる未来もそう悪くは……。
うーん。いややっぱり、全く人がいないというのはどこか寂しい気もするなあ。