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カロリーが欲しい人はヒロシさんのウィキペディアページを読もう

少し前に、気持ちを落ち着かせるためにウィキペディアを眺めることが多いということを書き、いくつかのおすすめページも紹介する予定だったのですが、どういうわけかアニメ版ポコニャンの話で2000文字を超えてしまい、紹介しきれませんでした。

このテキストの目安として、原則的に2000文字前後ということにしています。たまに、まあ今日はこれでええわいと1700文字くらいで終えることもあるし、妄想が暴走して3000文字ちかくまで行ってしまうこともあり、厳格に決めているわけでありませんが。

たぶん、いちばん読んでもらいやすい、なおかつ自分のペースに合っているのが2000文字くらいなのではないかと思っているのです。

さんざんアニメ版ポコニャンの話をした後に、ヒロシさんや黒柳徹子さんの半生を語っていたら、書くほうも読むほうもカロリーが高すぎて疲れるだろうと。

というわけで、今回はカロリー高めの、芸人のヒロシさんのウィキペディアを紹介しましょう。

まず、ご存知の方も多いでしょうが、ヒロシさんについて説明すると、九州出身のピン芸人で、2004~2005年ごろに、ホストのような金髪のスーツ姿で自虐的なエピソードを披露した後に半泣きで「ヒロシです」と締めるギャグで大ブレイク。

一躍にして時の人となりましたが、その人気は長くは続かず、いわゆる一発屋芸人という括りに入れられ、いつしかテレビで見かけることも少なくなっていました。

しかし、近年になって、ひとりでキャンプを行う「ソロキャンプ」の動画を投稿したユーチューブチャンネルが評価され、芸人時代とは違う方面で注目されることに。

以上が大まかなヒロシさんの経歴であり、これだけでもどんな人なのかは伝わりますが、ヒロシウィキペディアページ編集ガチ勢の皆様にとっては氷山の一角でしかない。

ヒロシさんの半生はもっと深く哲学的で、現代社会に於いての成功とは何か、人間としての充実した人生とは何か、について学ばされる。

熊本県荒尾市の炭鉱住宅で貧しい幼少期を暮らしていたところから始まり、クラスメイトどころか担任の先生にまで嫌われていた暗い小中学校時代を経て、漫才ブームの渦中に現れたツービートに憧れて芸人を志すが周囲からは鼻で嗤われ、就職氷河期になんとか保険の営業の仕事に就くも、人見知りな性格が災いして上手く行かずにほどなく退職。これまでが20代前半。

元々の夢だった芸人への道を再び歩むことになり、ナインティナインのライブチケットのもぎりなどの雑用をこなしつつ、コンビを組んだり、3人組で漫才をやってみたりするも、いずれも長続きせず。

ベイビーズというコンビだけはライブでそこそこの人気を得ることができたが、事務所からの評価が芳しくなく、結局は大きく成功できずに解散。

この時点でそこそこ辛いのですが、まあこのあたりまでは、多くの芸人さんがされているレベルの苦労だと思います。

錦鯉の長谷川さんのように50歳になってブレイクする例もあるし、多くの芸人志望者がお金を積んででもお笑い養成学校に入るのは、そうしないとなかなか理想の相方に出会えないから、という話もあるくらい、コンビを続けるというのは難しいらしいですからね。

本格的にヒートアップしていくのはここからで、芸人してまるで芽が出ずに生活に困窮していたところ、ホストクラブの仕事を紹介され、歌舞伎町で「冴神剣」という源氏名を名乗って働くことに。

呑めない体質であることを最初に伝えていたにもかかわらず、連日ガンガンに酒を呑まされ、睡眠時間も確保できず、それでいて月給は3万円という恐るべき薄給。後にホストふうの姿で芸をすることになるわけですが、実際のホストだった時代は「生き地獄」だったとご本人が述べられています。これが30歳くらい。

ここに概要をまとめているだけでつらい。これまでの人生で楽しい要素がひとつもない。

しかし、ようやく、つらいことだらけの人生に一筋の光が差し込みます。そう、九州なまりの口調で自虐ネタを謳うピン芸人「ヒロシ」として再出発し、それがウケて、テレビ番組に引っ張りだこ。ここまで長い道程でしたが、遂に成功を掴み取ったのです。

食べるのに困るということももうなく、遠回りはしたものの結果的に芸人になる夢を叶えられて、めでたしめでたし。

……のはずだったのですが、そもそもヒロシさんは幼少期から人見知りで引っ込み思案。みんなの前に立っておどけるようなキャラクターではなく、大人になってもその性格の根幹は変わりませんでした。

数千万円の稼ぎを得るようになっても、貧乏な炭鉱住宅の出身で贅沢をしたことがないので使い道がよくわからず、売れても全く女性にモテなかったので、風俗に行きまくるように。

後に一発屋と呼ばれたように、ブレイクも長くは続かず、なんと自宅のマンションのベランダから飛び降り自殺を図ろうとするまでに追い詰められます。  

この自殺未遂のエピソードに関しては、自分は全く知りませんでした。ニュースで報道されているのも視たことがない。精神的にかなり危険な状態になり、パニック障害と診断されます。

ここからソロキャンプユーチューバーとして再起する……、のですが、2000文字オーバーしちゃったよ。原文であるウィキペディアページは、いったい何文字あるのだろう……。もうあれ、書籍化するべきだと思うんだよな。

しかし、冒頭で述べたように、やはりカロリーが高すぎる。がっつり食べたい人は、ぜひウィキペディアでヒロシさんを検索してみてください。

やっぱり長くなり、黒柳徹子さんの尺がなくなってしまった……。

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ぷらーな
サウナはたのしい。