#ハピバレ2015
「わからないブラウンと、かわらないブラウニー Reprise」
ボクのつくったブラウニー。
ブラウンの瞳のキミがひと切れ、スプーンで掬った。ボクの不安をスーッと救った。
キミはすぐに平らげるんだ。げらげら笑いながら。
「奇妙な形」だなんて、肩を震わせ微笑しながら、さ。
「さらっとヤなこと言うなや」って、小突く。都合良くキミは「キミの味付けは絶妙」だなんて、微妙なフォロー。
食べ終えたら、絵を描くキミ。
キミの視界を、いつか見たい。
ボクの世界を
ハピバレ2015参加作品「わからないブラウンと、かわらないブラウニー」
紙をくしゃくしゃにして、髪をぐしゃぐしゃにして、キミは泣きわめく。うめく。
ボクにはわからない、変わらないキミの視界が、キミの世界。
いろんな色が付いた、キミの手の彩り。とりあえず手を取り合うと、それがよくわかって、ボクの気持ちも変わる。
今、キミが描いてる絵。
色使いが暗くて、くらくらしそうでしにそう。キミの絵はクセが強くて、そのくせ自分の気分で描くから、だいぶ損をしてる。
でも、