ベースコード弾きと弾き語りの基礎を身につける方法
ベース弾き語り、ベースボーカルってなんだか難しそう
漠然とそんなことを考えている方も多いのではないでしょうか?
こんにちは、ぴゅら子です。
この記事ではそんな憧れのベースボーカルになりたいけどどうすればいいのかわかんないよという方へ向けた練習方法やアイデアを紹介していきます。
実はこれから紹介する練習はベーシストにとって大切なハーモニー感覚やベース演奏におけるリズム感を高めるトレーニングに直結すると私は確信していますので、歌はちょっと難しいかも、という方もお時間がある時に覗いてみてはいかがでしょうか。
ベース弾き語りってどんな感じ!?
私の演奏で恐縮なのですが、ベース弾き語りはこんな感じです!
コード伴奏の一辺倒となると、やってることはギターの弾き語りと大差ないかもしれませんが…
音域が低い、音数が少ない、所々パーカッシブ、ベース音(あたりまえですが)が特徴です。
こんな風に演奏するためにはどんなトレーニングを行うか早速共有します!
弾き語りができるようになるためのトレーニング
1.ベースでコード弾きを行う
ベースでコードだと!?
実は近年ベースでも和音をプレイすることがとても多いです(誤解を与える)
ではそんなベースの和音ってどうやって弾くのかというエッセンスを簡単に紹介します。
まず、指板の音を全て覚えよう
ベースの指板上、何フレットになんの音があるのかをしっかり理解しましょう!
いわゆる指板理解というやつです。
めちゃくちゃ簡単に言ってますが多分2,3年くらいかかります。
えー、第一ステップからそんなに長くかかるなら後回しに…という方が案外多いんですよ。逆ですからね!
長いスパンをかけて取り組むことと最初から分かっているなら“初心者の時からやっていくべき”課題なのです。
・指板理解に効果的な練習
練習といいますか思考方法に近いのですが、ベースラインを覚えるときの頭の感じ方を変えましょう!
自分自身でベースを演奏する時に、「一つ次の音を演奏するぞ」という瞬間を想像してください。次の音のことをどのように考えていますか?
多分この中のどれかに該当するんのではないでしょうか?
・次は3弦5フレットを抑えよう
・次の音はD
・次のコードはDm
・次の音はDm、メロディは5度から始まる
この感覚、下に行くほど解像度が高いです。いい変えると選択肢が広いです。
初心者の時タブ譜を読んだ方も多いでしょう。一番上はタブ譜の考え方に近いです。「なんの音かわからないけど、どこを抑えたらいいのかはわかる」
そこから一つ下の「Dを弾くぞ!」だったら3弦5フレット、2弦開放など選択肢が広がります。
下に降りるほど次に弾く音についてより情報密度が高いので、選択肢が多いんです。こういう感覚を身につけるにはイヤートレーニングが不可欠です。具体的には
・演奏されているコードがどんな音かわかる
・メロディのルート音からのイターバルがわかる
・指板上の音を全て理解している
この能力が必要です。練習方法は過去の動画でも紹介しているので参考にされてください!
そしてこのイヤー能力というか、音感感覚をベース演奏に落とし込むためには
ポジションを制限して演奏する練習が効果的です。
覚えているベースフレーズやベースラインのアドリブ演奏を「開放弦から5フレット」「5フレットから10フレット」「10フレットから15フレット」と使用するフレットに制限を設けて練習します。
慣れてきたら隣り合う2つのポジションを縦横無尽に使いながら演奏したり、制限を外してベース指板全体を使って演奏するようにしましょう。数ヶ月、半年もすれば、かなり指板理解が進みます。
指板をざっくりと覚えながら次のステップの練習です!
コードをその場で作る練習をしよう
コードは基本的にはRoot 3rd 5th からなり7th,9th,13thなどのテンションが加えられることでより音楽として立体感が出てきます。
しかしベースだといくつかの理由からコードを演奏するのが難しいのです。
・4弦なら4音しか使えない
・ローインターバルリミットが存在する
・指板が広い(物理)
このような制約があるせいで(おかげで)選択肢が比較的狭いということから特にベースにおいては、いわゆるコード表は使用しない方が上達が早いと思います。
私の場合コードフォームは毎回その場で作っています
というと若干誤解が生まれそうなので補足していきます!
コードフォームをちゃんと覚えよう
コードをその場で作るというと少しイキリすぎた表現かもしれませんが、コードフォームをどれくらいしっかり覚えるかというのが大事だということを強く強調したかったんです。
といっても寝て起きて明日も覚えているという記憶定着の強さの話ではなくて
そのフォームにおけるルートの位置とルートからのインターバルを覚えましょうという話です。
インターバルはここでも登場します。現代音楽を演奏する以上コードとインターバルは基礎中の基礎となるので必ず身につける必要があると思います。
具体的にどのような考え方をするのかというと
これ(DM7)と
これ(A♭M7)
こういう形を同じコードフォームとして整理しましょう。
※Hi-C5弦なので分かりにくかったらすみません
同じくDM7でも
これは別のフォームとして整理します。
特に大切なことは何弦にルートがあるのか!
これさえ覚えていれば演奏自体はできますし、他の音は音感で補うことができます。
このようにコードの雛形となるフォームの種類をたくさん覚えていくと
コードをその場で作れるようになります。
そしてこれは先程の指板理解の話にも通じます。
この辺の整理の仕方はギターと同じかもしれません。
※市販のコード表、コードブックなどはルートが異なると別のコードであるかのようにコードの抑え方が記載されていますが、実際には同じ形をしているものが多かったりします。なので、しっかりと指板上でインターバルと形を理解して覚えましょう
本などの商品になると掲載ページ数など大人の都合が絡んで必要以上の情報が記載されていることも少なくありませんので注意が必要です!
2.二種類のリズムを同時に演奏する
今回はこちらの曲を題材に練習メニューを作ってみましょう!
こちらのメロディとバッキングパターンはサビの部分からの引用です。
動画の56秒あたりです
弾き語りする時は、この二つのメロディを頭の中で歌っています
こんな感じです、と言われても難しいですよね。私の練習方法を紹介します。
そもそもリズム感とは何か!?
メロディを歌いながらバッキングを演奏する上で、壮大なテーマ「そもそもリズム感」ってなんだっけにたどり着きました。
私も初めはすごく難しく感じて全然弾けなかったんですね。
これまで違うと思っていたんですけど、私ってもしかしたらリズム音痴なのかなぁ
そんな悩みも出てくるくらいに弾けなかったんです。
ではリズム音痴ってどういう状況なのかと考えてみましょう。言葉にすると単純明快です。
リズム音痴とは
自分が演奏している音が
何拍目に位置するか理解できていない状況のことである
言葉は単純明快であるが故に人を傷つけます。しかしこれが全てなんです。
この譜例のバッキングパートをテーブルを叩きながらメロディを歌えないということは、メロディとバッキングの2つの音が何拍目になっているのか、感覚的に理解できていない状況なのです。
つまりこの演奏をしているときリズム音痴になってしまっているんです。
メロディとバッキングを同時に演奏するためのトレーニング
ここからの練習方法はリズム感を鍛える上でとても有効な練習です
1. 手で1,2,3,4と四分音符を叩きながら口で歌う
2. ボイスカウントを行いながらバッキングのリズムに合わせて机を叩く
3. ボイスカウントを行いながらバッキングを楽器で演奏する
4. メロディを歌いバッキングを演奏する(弾き語り)
下記の有料エリアには、こちらの練習方法に関して、私が感じたこととこの記事のまとめとなります。
弾き語りの練習自体は上記の内容で取り組めるような記事に仕上げたつもりですので、ここから先の有料エリアは投げ銭感覚で読んでいただけますと幸いです。
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