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先手での対四間飛車を考える。4五歩早仕掛け2

前回本当につらつら考えて終わったので考え方の整理から。

1.戦法の概要

・対抗系の急戦に分類される。

・後手は四間飛車で4三に銀が上がった後の形であり、こちらは角交換して飛車先突破を狙う。

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・四間飛車側からしてもさばきやすく不満なしの展開になりやすい。

・突き捨てより開始する急戦のため、歩損しており玉形は四間飛車側が固い。

・よって歩を除く純駒得や一方的な大駒の成り込みがあってやっと有利程度。互角の攻め合いなら居飛車不利。

・端歩や位は一方的に取られると作戦負けになりやすい為、合わせて歩を進めるのが基本だが、自分から位を取ると急戦の趣旨から外れるためチグハグになりやすい。

・美濃囲いに端攻めが有効なこと、自玉が相手玉より端から一路遠いため、端攻めは成立しやすい。三歩持ったら端攻めを考える。

・船囲いを作った後、即仕掛けて4筋を取り込み、銀を呼んだ後に控えて歩を打つ事で相手のさばきを封じて、一方的な攻め形を作った後に駒組に戻るのがソフト推奨の高等戦術だが、高等すぎてよく分からない。

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・取り込んだ後控えずに銀取りに歩を打つと評価値はほぼ互角の少し振飛車有利で採用出来なくはない。研究勝負かつ攻めたいのなら選択肢に入る。

・5筋の位は四間飛車側が突き返さない時に取って抑え込みに行く事も出来るがそれこそ5筋位取りと言う別戦法に合流し、変化も更に多彩で繊細の為、自分は採用しない。

・振飛車の金が3二に上がると持久戦に移行したが良い。穴熊、ミレニアム、天守閣。取っ付きやすいのは天守閣か。

2.駒単位に検討

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・1七歩:端歩は居飛車の税金。突いておくと1五角出を防げたり、端で一歩の補充目途が立ったりする。しかし振り飛車から香交換して角捌きの筋には注意。

だが、納めずに済むなら一手省略できる。駒組み等で指す手が多い時は1四歩と突かれても無視して陣形整備して良い事が多い。また居飛車から1筋の端攻めは相手玉から遠い事もあり非常に難易度が高い認識。

・2五歩:飛車先。だいたい開戦時にここ、4五歩と突き捨てて始める。ソフト推奨的には突き捨てず、4筋だけの場合があるが、飛車の活用目途を立てにくくなるため、人間感覚的には難しいと思っている。

ただ、一歩損なのは間違いないため、駒組に戻る見込みなら突き捨てない方が良いのだろう。同角と振飛車が取る場合、角が移動すると飛車が成り込める状況になりがちなこと、角が質駒になり、飛車をさばく目途が立つことで居飛車に利点が多いと思う。

・4一金:四間飛車の本で細かく使い方が指南されているイメージの駒。5二ならイケイケだが四間飛車側も待ち構えている所。4五歩から存分に殴り合おう。

3二なら角交換しても2三歩で止められるため、飛車先突破が難しい。ただし駒が偏る為、角交換するとある程度手になるイメージ。相手玉が固くならない事がほぼ保障されるため、持久戦模様に変化して天守閣かミレニアムに固く囲ってからから攻め立てたい。

・4三銀:3二に待機したままだと4五歩早仕掛けの角交換が飛車先突破につながらない為、仕掛けられない。ただし仕掛けた後に3二銀と下がっても歩を取り込み、桂取りに歩を叩けば手になった気がする。5四銀と出ても4五歩で大体成立する。

ただし、囲いもそこそこに6五銀まで出てくる玉頭銀には注意。5六の歩をかすめ取られると4筋が止まらない事がある。

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5筋を受けた後に3筋に回って歩交換から7五飛か7七歩を狙ったり。銀出が早ければ5七銀から天守閣美濃で追い返してみたり。振飛車が頑張りすぎている印象だが、一気のカウンターは中々難しい。

・6三歩:突いてくれたら多少ラッキーなイメージ。角の転換は無くなるし、本美濃が高美濃になっても対抗形のため端か横攻めに対してそんなに囲いが発展した印象はない。ただしダイアモンド美濃に向かわれると固い。

・7九銀:相手銀が3二のままの時に鷺ノ宮定跡を目指すために動かす。相手が途中で銀上がったら一番経験のある4五歩早仕掛けにやっぱり戻す。4六銀左急戦やエルモ囲いを考えるもの一興。自分は出来ないが。

・8二玉:7一に待機する場合、角筋の流れ弾で王手飛車があったり6一金を小駒で狙うと潰しやすい。ただしこちらが持久戦にして天守閣を目指すと玉頭を狙われて危ない。

・9四歩:基本振り飛車が突かなければこちらも突きたくない端歩。振り飛車が突かなければ美濃崩しが刺さりやすいため、角桂の価値が上がりがち。ただし突かれたら突き返さないと端の位を取られて相手玉が広く固くなったりする。

3の記事では細かい変化を見ていきたい。

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