すわん江戸村さんのこと

この10月と11月、私にとっては大きな出会いと学びがありまして。

和歌山は海南、すわん江戸村という芝居小屋で、劇団紀州さんの公演に出演する機会をいただきました。

劇団紀州さんとは、市川昇次郎師匠のもと、凄腕の若者たちが毎日の本番舞台で腕を磨いている団体です。劇団員さんたちの年齢は様々、10代の方もいます。毎日が本番で、数日ごとに演目を変えた新作を創っておられる方々です。

演目の内容は、時代劇が多めで、とにかく分かりやすいエンターテインメント。劇団員はみなさんめちゃめちゃ達者で、処理速度がすごい。

そして何よりすごいのは、そんな方々の舞台で、俳優の修行をしたいという人を毎週のように受け入れて、本番の経験を提供してるとこ。

師匠はいつも「若い人を育成したい、残したい」と言っている。

劇団員さんたちも、時代劇の作法から着物の着方からあまりわかってないような人を受け入れるの大変だと思うんだけど、その師匠の思いを汲んで、めっちゃ忙しそうやけど色々教えてくれる。

私は三名刺繍さんの「演劇街道きのくにプロジェクト」に出させてもらったのがきっかけでお世話になったのですが、とにかく師匠と劇団員さんの度量がすごすぎて、お芝居が好きな人ならどんどん受け入れて勉強させてくれる、すごいところです。好きならどんな人でも、と言ったら語弊があるかもしれないが、でも私みたいなもんでもめちゃくちゃ勉強させてくれました。ちなみに師匠と劇団員さんは普段は常に真顔でボケてはる、めちゃくちゃ愉快な方々です。ぜひ知られてほしい。興味ある人、良かったら相談してください、って勝手に言ってみる。


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